【うちの駐車場にも入るかな?】新型はどれだけ大きくなった?40系アルファード徹底解剖 旧型、ライバル車とサイズ比較
モデルチェンジごとにサイズが大型化しているアルファード。新型(40系)のサイズや30系・他の車種との比較、必要な駐車場の広さなどについて解説します。
■新型アルファードのサイズは?
2023年6月にフルモデルチェンジし、40系となった新型アルファード。全体寸法や室内寸法、荷室寸法を以下でご紹介します。
▽全体寸法
40系アルファードの全体寸法は、2グレード共通で全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,935mmです。
ただし上位グレード「Executive Lounge」はオプションで19インチタイヤ(標準は17インチ)を装備でき、装着した場合の全高は1,945mmになります。
【新型アルファードのグレード】
新型アルファードのグレードは、ZグレードとExecutive Loungeの2種類。Zグレードにはガソリン車とハイブリッド車が用意されており、Executive Loungeはハイブリッド車のみの展開です。
▽室内寸法
40系アルファードの室内寸法は、2グレード共通で室内長3,005mm×室内幅1,660mm×室内高1,360mmです。
ミニバン系の車種の中では、同じトヨタから販売されているハイエースワゴンとグランエースに次いで車内の広さを確保しています。
各列の前後距離は先代の30系より5~10mm程度拡大しており、さらに全幅が広くなっているので室内のゆとりは大きくなっています。
Zグレードの2列目は最大530mm、Executive Loungeの場合は最大480mmのスライドが可能です。
▽荷室寸法
アルファードは座席の利用状況(乗車人数やスライドの状態)によって、積載スペースの広さが大きく変動します。
40系の場合、3列目まで利用すると積載量は500L前後(スライド状況などにもよる)で、3列目を跳ね上げた場合は概ね900L前後です。以下に、荷室寸法の目安をまとめました。
【7人乗車時】
荷室長:約65~195mm
荷室幅:約1,410mm
荷室高:約1,180~1,330mm
【4人乗車時】
荷室長:約895~1,115mm ※Zグレード
荷室幅:約880~1,410mm
荷室高:約1,180~1,330mm
■乗車定員やシートアレンジ、車重
ここでは車内の広さに関わる乗車定員やシートアレンジ、また税金や走行性にも関わる車重について解説します。
▽乗車定員は7人乗り設定のみ
30系アルファードまでは、乗車定員に7人乗りと8人乗りの設定がありました。しかし新型の40系では8人乗りが廃止され、7人乗りのみの設定となっています。
▽シートアレンジは8パターン
40系アルファードでは、標準的なシート配置以外に以下の7つのシートアレンジを楽しむことができます。
①リヤシートフルリクライニングモード:2列目と3列目を最大限リクライニングさせる
②フロント・セカンドフルフラットモード:1列目と2列目をフラットにする
③4人乗車+荷室モード:3列目を跳ね上げる
④最大積載モード:2列目を前に詰め、2人乗り+荷室スペースにする
⑤スーパーリラックスモード:2列目を最大限後ろにスライドさせる
⑥リラックス+荷室モード:2列目を最大限スライドしつつ、3列目を跳ね上げる
⑦トライアングルモード:2列目の一方を3列目を後ろにスライドさせる
▽車重は全車2.0トン超え
40系アルファードは全グレードにおいて車重が2.0トンを超えています。例えば自動車重量税を24カ月分納める場合、2024年2月現在の税額は「0.5トンごとに4,100円/年」のため、税額は合計で4万1,000円となります(※)。
※登録後13年未満、エコカー減税適用外の期間の場合
■30系アルファードとのサイズ比較
アルファードは初代デビューからモデルチェンジを経るごとにサイズが大きくなっています。同じ30系でも前期モデルより後期モデルの方が大きく、さらに40系は30系後期よりもサイズが大きくなっています。
▽30系より40系は全長が長く、車内も広い
40系と30系(後期モデル)とのサイズの違いは、以下の通りです。
【40系】
全長:4,995mm
全幅:1,850mm
全高:1,935~1,945mm
ホイールベース:3,000mm
室内長:3,005mm
室内幅:1,660mm
室内高:1,360mm
【30系(後期)】
全長:4,945~4,950mm
全幅:1,850mm
全高:1,935~1,950mm
ホイールベース:3,000mm
室内長:3,210mm
室内幅:1,590mm
室内高:1,360~1,400mm
30系の方が全高は高い傾向があるものの、40系は全長が大きく伸びました。
室内寸法を見ると、30系の方が室内長は長いです。しかしモデルチェンジでシート構造などが見直された結果、実際は40系の方が各列の前後空間を広く確保できています。
そうは言っても、30系でも充分な広さが確保されています。「広い車が欲しいけど40系アルファードは予算オーバー」という場合は30系も検討しましょう。
■類似・ライバル車種とのサイズ比較
サイズは運転のしやすさや荷物の積載量にも関わる部分なので、他の車種とも比較することが重要です。ここではトヨタのサイズが大きい車種や、他社のライバル車種とのサイズ比較をご紹介します。
▽トヨタの他の車種との比較
ここではサイズ感の近いミニバン(ワゴン)として、ハイエース及びノアとのサイズ比較をご紹介します。
【新型アルファード】
乗車定員:7人
全長:4,995mm
全幅:1,850mm
全高:1,935~1,945mm
ホイールベース:3,000mm
室内長:3,005mm
室内幅:1,660mm
室内高:1,360mm
【ハイエースワゴン※スーパーロング】
乗車定員:10人
全長:5,380mm
全幅:1,880mm
全高:2,285mm
ホイールベース:3,110mm
室内長:3,525mm
室内幅:1,695mm
室内高:1,565mm
【ノア】
乗車定員:7~8人
全長:4,695mm
全幅:1,730mm
全高:1,895~1,925mm
ホイールベース:2,850mm
室内長:2,805mm
室内幅:1,470mm
室内高:1,405mm
ハイエースワゴンと比べればサイズの小さいアルファードですが、乗車人数に対する広さでは3車種の中で最も優れています。
ただし9~10人で乗りたい場合や積載量を確保したい場合はハイエースワゴン、快適性も確保しつつ8人乗せたい場合はノアがおすすめです。また、アルファードでも8人乗りが良い場合は中古で30系などを検討しましょう。
▽他社のライバル車種との比較
ここでは同じフルサイズミニバンのエルグランド(日産)とのサイズ比較をご紹介します。
【新型アルファード】
乗車定員:7人
全長:4,995mm
全幅:1,850mm
全高:1,935~1,945mm
ホイールベース:3,000mm
室内長:3,005mm
室内幅:1,660mm
室内高:1,360mm
【エルグランド】
乗車定員:7~8人
全長:4,965~4,975mm
全幅:1,850mm
全高:1,815mm
ホイールベース:3,000mm
室内長:3,025mm
室内幅:1,580mm
室内高:1,300mm
エルグランドと比べると、全体的に新型アルファードの方が広いです。室内長はエルグランドの方が広いものの、アルファードは数字以上に各列の前後空間をしっかり保っており、室内幅や室内高もエルグランドより大きいです。
■アルファードの駐車に必要な寸法
アルファードのような大きいクルマになると、心配なのが駐車場のサイズです。ここでは自宅の駐車場に必要な寸法や機械式立体駐車場での駐車の可否を解説します。
▽自宅の駐車場に必要な寸法
国土交通省の指針では、普通車の駐車場に必要なサイズの目安は幅2.5m、奥行き6.0mとなっています。自宅の駐車場もこの寸法があれば、アルファードでも停められるでしょう。
車のサイズに合わせるのであれば、幅は全幅+大人が乗り降りできる幅(1人あたり60cm程度)、全長+80cm程度あるのが望ましいです。新型アルファードならば幅は2.4~3.0m、奥行きは5.8mほど必要となります。
ただし実際に必要な寸法は自宅前の道路幅などにも依りますので、業者と充分な確認を行ってください。
▽機械式立体駐車場は不可の可能性大
機械式立体駐車場に特別な基準はありませんが、以下のような制限を設けている駐車場が多いです。
・全長5.0m以下×車幅1.8m以下×車高1.5m以下
・車重2.0トン以下
新型アルファードは全幅や全高、重量といった条件から機械式立体駐車場に停められない可能性が高いです。
■燃費なども考慮して車種選びを
アルファードは居住性が非常に高く、人気もある一方で運転や駐車場で苦労する人も少なくありません。サイズが心配な場合はMクラスミニバンなども視野に入れると良いでしょう。サイズ以外にも、車の購入では車両価格や維持費なども気になるところです。
(まいどなニュース/norico)