ハエがたかり瀕死状態だった子猫を保護 1ヶ月の入院後はもりもり食べて、やんちゃ坊主に…いたずらを仕掛けられる日々
■瀕死の重症の子猫
友(ユウ)くんは、子猫の時に河原で発見された。大阪府在住のNさんは、「河原で子猫の声がする」と友人から連絡を受け一緒に探した。人の背丈ほどある草が茂っていて、夜だったので暗くて見えづらく、その日は見つからなかった。翌日、友人がもう一度探すと子猫が2匹見つかり、1匹は元気だったが、もう1匹は動いていなくてハエがたかっていたという。
「でもまだ息があったので、友人が2匹とも連れて病院に駆け込んでくれました。脚が3本折れていて瀕死の状態でしたが、1ヶ月入院して、大腿骨骨折の治療をしてもらい、とても元気になりました。」
友人は2匹先住猫を飼っていて、子どもも小さかったが、元気だった方の子猫を引き取った。
Nさんが引き取ったのが骨折していた方の子猫で、その子が友くんだった。
「骨折の後遺症やお世話がどんな風になるか想像できなかったので、里親を探すのではなく、自分で最後まで見ようと覚悟を決めました。」
■元気いっぱいのやんちゃ坊主に
友くんは退院後、家に着くなりもりもりご飯を食べて、ボールで遊んだ。
「その姿を見て安堵しました。必死で探して病院に走ってくれた友人の名前から一文字もらって、友と名付けました。」
友くんは一言で言うとやんちゃ。
「瀕死だったなんて信じられないくらい元気で、体の大きな先住猫にも飛びかかっていきます。好きなことはイタズラで、棚の物を片っ端から落として、追いかけられるのを待っています。朝、私を起こすために、おもちゃをくわえてきて私の顔めがけて落とします。」
Nさんは、最初に保護した猫、ライくんを迎えた時は、1匹だけをしっかり愛したいと考えていたが、複数の猫を飼うようになり、猫社会や猫同士の関係性を楽しんでいるという。
「今は職場も猫に関わる職場で、猫にまみれた生活です。お外の猫の過酷な暮らしも目の当たりにし、1匹でも多くの猫の幸せを目指して自分にできることを一つ一つ進めたいと思っています。」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)