「文字見れば 今でもそこに 妻がいる」亡くなった妻が残したメモを目にした夫がつづった“歌”に感動 愛猫を思う気持ち…「いつでもそばに」
亡くなった奥さんが残したメモを目にした時の気持ちをつづった旦那さんの投稿がX(旧Twitter)で話題になりました。
投稿したのは、大竹達哉さん(@8989gaburisuto)です。病気で闘病していたという奥さん。4月28日16時35分、息を引き取りました。奥さんが亡くなった日の夜、大竹さんはほとんど眠れないまま朝を迎えたとのこと。その時、ふとドアに貼ってあった奥さんのメモを見てこみ上げてくる思いを抑えきれず、“歌”を詠んだといいます。
「文字見れば
今でもそこに
妻がいる
そんな感じの
朝を迎える」
奥さんが残したメモは10年ほど前に書かれ、以前住んでいた自宅の台所の入口に貼っておいたもの。大竹さんはそのメモを捨てられずに今住んでいる転居先に持ってきて、室内のドアに貼っていたとか。
「台所に入った時は レオンが入ってないか必ず見て下さい。※夜は電気をつけて確認!!」
そこには、当時飼っていたロシアンブルーの猫レオンくんのことが書かれていました。この時、レオンくんは7歳。あまり鳴かない猫ちゃんだったため、台所に入り込んでいたレオンくんのことに気付かずドアを閉めてしまったことがたびたび。その注意喚起の意味を込めて、奥さんがメモを書いたそうです。
■今は亡き愛猫のために書いた妻のメモ…「レオンが入ってないか必ず見て下さい」
そんな奥さんにとっても懐いていたというレオンくん。13年の“猫生”を全うし、虹の橋を渡った後も「妻はレオンくんに似たようなぬいぐるみをバッグに付けていました。彼女にとってかけがえのない存在でしたから」と大竹さん。今はレオンくんと同じロシアンブルーのヤマトくんをおうちにお迎えして「レオンくんは穏やかで、優しい顔付きの子でしたが、ヤマトくんはヤンチャで甘えん坊。刺激がたっぷり、僕の生活にはなくてはならない存在です」と話します。
病気になってからは、奥さんは実家で暮らし大竹さんとは別居生活に。とはいえ、大竹さんは週1回ほどの奥さんとの食べ歩きデートが楽しみでした。そして昨年12月11日、比較的体調も良かった奥さんが大竹さんのところに足を運んだ日。その時撮影した思い出の写真があります。それは久しぶりにヤマトくんに会いにきて、奥さんが帰り際窓越しにヤマトくんにさよならをいうシーンです。別れを惜しむようなヤマトくんの姿が印象的だったといいます。
それから4カ月が過ぎ…奥さんは亡くなりました。亡くなった日、普段ほとんど鳴くことのないヤマトくんがこれまで聞いたことないような声で鳴いていたとか。またヤマトくんは、5月10日で5歳になるそうです。
「生前の妻は料理好きで、人との交流も好きな明るい性格でした。妻の分まで、ヤマトくんと一緒に長生きしたいと思います」
◇ ◇
■「目に見えるからだは側になくても、いつでも側にいて一緒に生き続けてくれますね」
大竹さんの投稿には、涙する人たちからたくさんのコメントが寄せられました。
「目に見えるからだは側になくても、いつでも側にいて一緒に生き続けてくれますね。レオンくんの温もり感じながら、くれぐれもお身体ご無理なくお過ごしください」
「家族にしかわからない共有の感情…こういう時に昔のLINEとかメール見ると…感情が体全体に満ちますよね」
「なんか切ない」
「文字とか見ると感じますよね 私も爺ちゃん婆ちゃんからもらった手紙にいつも元気づけられてます」
「字は体を表す ですね」
「それはただ消えることができない感覚です、それは常にそこにあり、私はあなたの妻が来世で安全であることを祈ります」
「人が亡くなった後のその人の部屋は時間が永遠に止まったままの感覚がある 呼んだら返事をして出てきてくれる気がしてしまう 冷蔵庫に貼ったメモ、壁に飾った写真、育てていた草花…全てに思い出が詰まっていたから、処分していく過程でその人が存在した証が消えていって切なくなったのをふと思い出した」
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)