「うつ病」のきっかけ「時間外労働が月100時間超」「父がアルコール依存症で家がピリピリ」 経験者の辛すぎた状況

障害や福祉サービスに関する情報サイト『マナポッケ』を運営する株式会社manaby(仙台市宮城野区)は、うつ病・うつ病の経験がある全国の男女206人を対象とした「うつ病のきっかけ」に関するアンケート調査を実施しました。同調査によると、うつ病のきっかけは「人間関係」が最も多くなったそうです。

調査は2023年11月にインターネットで実施されました。

調査の結果、「うつ病のきっかけ(原因)」は、「人間関係」(46.1%)が最多となりました。次いで「仕事」(21.8%)、「家族」(7.8%)が続く結果となり、以下のようなコメントが寄せられました。

【人間関係】

▽学生時代いじめをきっかけに登校拒否、長年の引きこもりによってうつ病を発症した。

▽新卒入社の会社で、高圧的な特定上司による度重なる叱責に過大なストレスを感じ、人生で初めてうつ病を患った。

▽仕事が大変になり心身の疲れが一杯になっていた所に実家の両親から地元に帰ることを迫られたり、余りにも多すぎる仕送りをされるなど過干渉が強くなったことでうつ病を発症した。

【仕事】

▽責任者になってから膨大な業務量をこなさず日々残業で疲れ果ててしまった。

▽時間外労働が月100時間超の月(最高200時間)が5カ月続き、体調不良のため受診したらうつ病と診断されました。

▽教員として働いていた頃、朝7時出勤、帰宅は9時前後、そして保護者対応に学校行事の準備を完全にキャパオーバーしてしまい、家族や友達に会うのも億劫になってしまいました。

【家族】

▽父親がアルコール依存症で家の中はいつもピリピリしていて両親は常にケンカをしているという家庭環境でした。高校生になった頃、徐々に自分自身も精神的に不安定になることが増え、その後うつ病と診断されました。

▽元夫のモラハラです。子供が生まれてすぐに態度が変わり、子供の病気や家計、自営の金銭管理など全てを丸投げにした上に、上手くいかない事は全て私のせいにされ責められ続けた結果、うつ病になりました。

▽中学生の頃に集団無視されるなどのイジメを受けてから人を遠ざけるようになり、その時もうつの症状が出て約半年くらい不登校の日々が続いていましたが、その後働きに出ることができた時、一番信頼していた理解者の母親が癌で亡くなってしまったことで心が壊れてしまい、酷いうつ状態になって精神科にお世話になっていました。

   ◇  ◇

調査を実施した同社は、「調査では『自分を追い込んでしまった』『1人で抱え込んだ』という人が多いことから、相談できる環境を意識的に作ることや簡単に助けを求めることができる場所を作る必要性を認識することができました。もし友人や知り合いに相談しにくい場合は、心療内科・精神科の先生やカウンセラーの方に相談してみるのも一つの方法です」と述べています。

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