増税になる「13年目の車検」は、車を買い替えるタイミング? “費用対効果”見極めるポイント

車検費用の内訳は、大きく法定費用と点検整備費用に分けられます。13年目の車検では、この両方が高くなることが多いです。そのタイミングで車を買い替えるという人も多いようです。

▽重量税がアップ

法律で費用を定められているのが、法定費用と呼ばれる「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査手数料(印紙・証紙代)」の3つ。

このうち自動車重量税は、車の重さによって金額が決まりますが、13年目の車検から20%以上税額が上がります。

▽点検整備費用も高くなりがち

また業者によって価格設定に差がある点検整備費用も、古い車ほど高くなります。長く走った車は、どうしても不具合が起こるもの。車検を通すために部品の交換なども増えてきます。

10年を過ぎると保証が切れている車がほとんどなので、整備だけで何万円、時に十万円以上請求されるというケースも珍しくなくなってきます。

▽13年目・18年目の重量税額

自動車重量税は、13年目と18年目の段階で税額が上がります。エコカーを除き、重量税は、以下のように設定されています。

【13年未満(2年分)→13年経過(2年分)→18年経過(2年分)】

・軽自動車 6,600円→8,200円→8,800円

・0.5t以下 8,200円→11,400円→12,600円

・~1.0t 16,400円→22,800円→25,200円

・~1.5t 24,600円→34,200円→37,900円

・~2.0t 32,800円→45,600円→50,400円

・~2.5t 41,000円→57,000円→63,000円

・~3.0t 49,200円→68,400円→75,600円

▽重量税が上がるのは環境のため

このように13年、18年目で重量税が上がるのは、環境性能が高い車の普及を促すためです。エコカー減税などで環境性能が高い車を優遇し、他方で新車登録から時間が経った古いガソリン車に対しては増税することで、エコカーの普及促進を目指しています。

▽実は毎年の自動車税も高くなる

このように古い車に対する重課があるのは、車検時に払う自動車重量税だけではありません。

毎年支払う自動車税・軽自動車税も13年目から税額がアップします。自家用のガソリン車などの場合、12年目までと比べて約15%税額が上がります。

■買い替えを見極めるポイント

このように車検代や税金が上がるという背景もあり、乗用車の平均使用年数は約13年といわれています(出典:一般財団法人「自動車検査登録情報協会」の調査)。

つまり13年目の車検は車の買い替えを考える大きなタイミングといえるでしょう。この時期の場合、以下のどちらかに当てはまったら買い替えを考えることをオススメします。

・故障や不具合がある

・ライフスタイルが変わった

「車検を通したのに直ぐに故障して廃車に」となっては、車検費用が勿体ないです。故障や不具合があると車検代も高くなるので、車検の前に買い替えを考えると良いでしょう。

また、ライフスタイルの変化があったのなら、今の生活に合った車に替えた方がメリットが大きいでしょう。例えば「子どもが独立したのにミニバンのまま」だと、車検代だけでなくガソリン代など維持費も高く不経済です。

逆に「あと数年でライフスタイルが変わるかも」という場合は、その時に車を新調するという選択肢も考えてみてください。数年後まで今の車が使えそうであれば、その時に買い替えた方がピッタリの一台が選べる可能性もあります。

▽13年目の車は下取りしてもらえる?

車の乗り換えを考えるのに当たって気になるのが、「13年目の車でも下取りや買取してもらえるのか」という点でしょう。

13年を過ぎた車は、日本国内では買い手が少ないため、中古車としての価値は低くなってしまいます。そのため日本国内にしか販路を持たない業者の場合、値段が付かないどころか、廃車費用を請求される場合もあります。他方で、海外など「古い車でも売れる販路」を持っている会社であれば、13年目の車でも買い取ってもらえる可能性は十分あります。業者が公開している買取実績などを確認してみてください。

(まいどなニュース/norico)

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