【マルハラ】チャットなどの文末に「。」があると威圧感を感じる?…20~60代男女500人調査
LINEなどの文面において、「。(句点)」を使用することで威圧感を与えてしまうとされる「マルハラ」が注目されています。みなさんは、どのように感じているのでしょうか。Webメディア『afb(アフィビー)』を運営する株式会社フォーイット(東京都渋谷区)が実施した「マルハラ」に関する調査によると、「あまり気にしたことはない」が6割強に上ることが分かりました。
調査は、20歳~69歳の男女500人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。
本調査では、「句点終わりの文章に対してどのように感じますか」という質問に対して、「丁寧さ」「威圧感」「距離感」「怒っている」「あまり気にしたことはない」の5つの選択肢のなかから複数回答可で答えてもらいました。ただし、「あまり気にしたことはない」を選択した場合は単一回答としています。
その結果、最も多かった回答は「あまり気にしたことはない」で64.8%を占めました。次点以降では「丁寧さ」(24.6%)、「威圧感」(9.0%)、「距離感」(6.0%)、「怒っている」(3.6%)と続き、句点終わりの文章をネガティブに受け止めている人は1割弱に留まる結果となりました。
これを男女別(男女各250人)でみても、大きな違いはみられず、「威圧感」(男性7.2%、女性10.8%)で女性がやや上回る程度となりました。
この結果について同社では、「女性の場合、パワーハラスメントに加えてセクシャルハラスメントや産休・育休に関するハラスメントなど、男性よりもハラスメントを受けやすいシチュエーションが多岐にわたることから、先輩や上司からの文章の受け取り方への感覚が繊細になっているのかもしれません」と推察しています。
また、年代別(各年代100人)では、60代の79.0%が「あまり気にしたことはない」と回答した一方で、20代は53.0%、30代は59.0%と若い年代ほどマルハラを気にしている傾向がみてとれました。そのほかの回答では、「丁寧さ」が全年代で最も多く、「威圧感」や「距離感」「怒っている」では若い世代ほど割合が多くなり、世代間でギャップがうかがえました。
さらに、職業別でみると、句点終わりの文章に「丁寧さ」を感じている人は会社員・公務員が28.6%で最多に。その一方で、「威圧感」や「距離感」などネガティブに感じている人は学生・パート/アルバイトが13.9%で最も多くなっていました。
これらの結果について同社は、「現在では、企業におけるコンプライアンスの徹底が図られ、ハラスメントの防止に力を入れている企業も増えつつあります。しかし、『マルハラ』の場合はパワハラやセクハラとは違って、言動そのものに問題があるわけではないため、現状では対策が難しいと言わざるをえないかもしれません。ただ、異なる背景・価値観を持つ人がいることを理解し、お互いに尊重し合うことが必要不可欠だということは間違いないと言えるでしょう」と述べています。