「時代とズレがある」「実務経験の方が大事」…転職や就職で「役に立たなかった資格」 2位は「英検」
転職が当たり前になった昨今、転職に向けて資格を取得する人も多いのではないでしょうか。株式会社セルバ(大阪市北区)が運営するWebメディア『キャリアクラフト』が、「就職・転職活動で役に立たなかった資格」に関しての調査を実施したところ、「取得した資格が役に立たなかった経験がある」と回答した人が6割に上ることが分かりました。また、役に立たなかった資格については、「秘書技能検定」が1位だったそうです。
調査は、転職経験と資格取得経験がある全国の20~50代の会社員300人を対象として、2024年3月~4月の期間にインターネットで実施されました。
調査の結果、転職・就職活動を有利にする目的で「資格取得したことがある」と答えた人は全体の76%となりました。
その一方で、60%の人が、「取得した資格が役に立たなかった経験がある」と回答。
そこで、「就職・転職活動で役に立たなかった資格」を尋ねたところ、1位「秘書技能検定」(33人)、2位「実用英語技能検定」(28人)、3位「日商簿記検定」(22人)、4位「ITパスポート試験」(21人)、5位「日本漢字能力検定」(20人)という結果になり、以下のようなコメントが寄せられました。
【1位:秘書技能検定】
▽一般のビジネスマナーなどにおいては役に立っていますが、資格としての転職に役に立ったとはあまり思わなかった(30代男性・IT/通信)
▽知識は必要だったが、特に持ってるからといって転職の強みとしては微妙だった(30代女性・金融/保険)
▽現代の働き方と秘書検定の試験内容が時代のズレがあり役にたたないと感じた(30代女性・その他)
【2位:実用英語技能検定】
▽今はTOIECの方が主流なので英検はあまり意味がない(30代女性・百貨店/小売)
▽英語はビジネスで使いこなせるレベルを求められるので、実際に話したり読み書きできる実践英語でないと面接時点で実力がバレてしまう(40代男性・メーカー/製造業)
【3位:日商簿記検定】
▽経理職に転職を試みた際、実務経験がなかった為内定をいただけないことがあった(20代女性・百貨店/小売)
▽会計事務所へ転職する際に日商簿記3級の資格を取得しましたが、求人には日商簿記2級が条件の物が多く、あまり役に立たないなと思った(20代女性・メーカー/製造業)
【4位:ITパスポート試験】
▽無いよりあるに越したことはないが、基礎中の基礎という感じなので、それがあるからといってどうこうと言うことは無い(20代女性・百貨店/小売)
▽簡単に取得できるのでプレミア感がないし、実業務で役に立たない(40代男性・IT/通信)
【5位:日本漢字能力検定】
▽入力や登録作業の際の変換で役に立つことがあったが、漢字が分からなくてもネットでも調べられるから(30代女性・メーカー/製造業)
▽書くこと自体減っているし、ネットで調べればわかることが多いので(40代女性・その他)
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【出典】
▽キャリアクラフト
https://www.selva-i.co.jp/career_craft/