乳飲子で収容されたワンコきょうだい 保護時700グラム→半年後15キロに! 幸せな犬生へ一歩ずつの毎日
2023年10月、茨城県動物指導センターに4匹の乳飲子ワンコが収容されました。茶白の子が唯一のオスで、3匹は真っ白のメス。
犬保護団体restartdog LIEN(リアン)は、きょうだい4匹を引き出しましたが、茶白のオスと真っ白のメスにはそれぞれ「ツナ」「マヨ」というかわいい名前をつけ、提携の預かりボランティアさんが世話をすることになりました。
■2匹ともミルク大好きのお利口さん
保護当初のツナ、マヨの体重は双方ともに700gくらいほど。2匹ともミルクが大好きで、お互いの顔や口元に残ったミルクの匂いを察知し、互いになめ合う姿をよく見せてくれました。そして、ミルクでお腹いっぱいになると一緒にグーグー。いつも仲良く過ごしていました。1カ月ほどで、当初はまん丸だった体がだんだんワンコらしくなり部屋中を駆け回るように。
先住犬のマルチーズがなかなか越えられなかった玄関の段差もツナ、マヨはすぐにクリア。そして、しっかりと教えたわけではないのに、ツナもマヨもシートの上できちんと排泄できるようになりました。もしかしたら、先住犬の様子を見て真似したのかもしれません。
■優しい先住犬と一緒に明るく元気に
もちろん遊びも大好きで、先住犬のオモチャを奪うつもりが、結果的にワンプロ(ワンワンプロレス)に発展。3匹とも明るく元気に部屋中激しく遊ぶこともあり、ぬいぐるみが破壊され、部屋中綿だらけになってしまうことも。
雪の日には3匹一緒に窓の外の様子をジッと眺め、その姿に預かりボランティアさんのハートがキュン。なんともワンコらしいかわいい様子を見せてくれるツナ、マヨ、そして先住犬でした。
■散歩は少々苦手でもそれ以外は◎
生後4カ月ほどになると、さらに分別がつくようになり、預かりボランティアさんの言うことをよく聞いてくれるお利口さんに成長してくれました。
一方、散歩トレーニングだけは少々苦手で、ツナは散歩中にワンワン鳴き叫んだり、道に落ちているゴミに反応してなかなか歩いてくれないことも。また、マヨは散歩中に見る自転車や人の動きと一緒に反応し自分も走ろうとしてしまったりすることもあるそうです。
そんな中でも、日進月歩で散歩も上手になっており、2匹ともに外に出るのが大好きになりました。
■大きくなってわかった2匹の美形ぶり
保護当初700gほどだったツナとマヨの体重は半年で15kgになりました。
順調に成長する2匹ですが、あらためて感じたのは2匹の美形ぶり。ツナは個性的なイケメンで、マヨは正統派。スラッとしたプロポーションも美しく、さぞやツナ、マヨのパパママが美男美女だったことも想像できました。
あの日、生まれて間もなくしてセンターに収容されていたツナとマヨ。預かりボランティアさんの献身的な世話、そして先住犬とのコミュニケーションによってその命が救われました。今日も明るく、そして一歩ずつ「幸せな犬生」への道を歩み続けています。
(まいどなニュース特約・松田 義人)