目が開いたばかりの生後間もない子犬 「2匹が離れ離れはかわいそう」優しい飼い主さんと出会い幸せつかんだ
2023年春、愛護センターに生後間もないワンコ6匹が収容されました。まだ目が開いたばかりの茶黒のワンコたちで、体はまん丸。どのワンコも顔がそっくりで見分けが難しいほどですが、この小さな命を救おうと、犬保護団体restartdog LIEN(以下、リアン)が引き出しお世話をすることにしました。
■スタッフの繊細な配慮のもとで暮らした2匹
リアンには、複数の預かりスタッフがいますが、この6匹のうち、ビアくんとラムちゃんという2匹を預かることになったのが、みーちゃんさんという方。みーちゃんさん宅には、すでにチワワとラブラドールのワンコが1匹ずつ暮らしていますが、小さい2匹も仲間入りを果たすことになりました。
みーちゃんさん宅にいるワンコたちは、それぞれ暑がりだったり、寒がりだったりするため、特にこの暑い時期は、「どこにエアコンの温度を合わせればいいか」迷うこともあると言います。でも、こういったみーちゃんさんの配慮をワンコたちも感じ取っているのか、4匹とも仲良く過ごしています。
一番小さいビアくんとラムちゃんですが、ミルクが大好きで、当初なかなか離乳食を食べようとしませんでした。しかし、優しく生真面目なみーちゃんさんです。細かい配慮にくわえ、様々な資料を調べては、「どうしたら離乳食を食べてくれるようになるか」を実践。その甲斐あってビアくんとラムちゃんはやっと卒乳に成功。
みーちゃんさんは「ビアくんとラムちゃんは、ちょいちょい悩ませるなぁ」と言いますが、同時に、2匹の成長をうれしくてなりません。
■保護後スクスク成長!
食欲旺盛のビアくんとラムちゃんですが、それと同時に体もいっぱい動かすようになり、気づけばこんなに大きく成長しました。
ビアくんもラムちゃんも、どんどん活発に動き回るようになり、2匹の写真を撮る際にも動きが早いためブレてしまうことが多かったそう。
スクスク元気に育ったビアくんもラムちゃんですが、ついに「2匹一緒に」という里親さん夫婦が現れました。この夫婦は「ビアくんとラムちゃんが離れ離れになるのがかわいそう」と一緒に迎え入れてくれるとか。
リアンのスタッフは、ビアくんとラムちゃんが優しい里親さん夫婦に出会えたことをおおいに喜びました。そして、ずっと2匹のお世話をしてきたみーちゃんさんは、ビアくんとラムちゃんが巣立っていく際に、「一緒の生活は楽しかったよー。今までありがとね。これからは新しいパパ・ママのもとで、元気に楽しく成長していってね」と声をかけました。
(まいどなニュース特約・松田 義人)