1日で1カ月分売り上げも…!ももいろクローバーZのライブで回る経済、「モノノフ特需」の凄さ
亀岡運動公園(京都府亀岡市曽我部町)で4月13、14日にあった、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のライブイベント「ももクロ春の一大事(春一)」。期間中、亀岡市内の観光施設や飲食店は来訪者数や売り上げが跳ね上がり、「モノノフ(ファンの愛称)特需」に沸いた。今後は「お祭り騒ぎの2日間」だけで終わらせず、まちの活性化に成果をどう生かせるかが課題となる。
店内がメンバーのイメージカラー4色で飾り付けられ、コラボグッズも売り出されたJR亀岡駅内の特産品店「かめまるマート」(追分町)。ライブ開始前から商品を求めるモノノフらでにぎわい、店内はレジ待ちで長蛇の列ができた。
来店客数は13日は1465人、14日は1605人に上った。サッカーJ1京都サンガFCの試合日は多くても1日300人ほどで、市観光協会は「1日で1カ月分の売り上げに達した」と購買意欲の高さに驚く。
同駅周辺の飲食店も盛況だった。「京都からあげ専門店 開」(同町)は、売り上げが普段の1.8倍になった。14日夜に食事をしていたモノノフたちは「『春一』はまちおこしが目的。開催地のお店にお金を落とすのが、私たちの役目です」と話した。
春一は、メンバーが観光地をPRするのも特徴。百田夏菜子さん(29)と佐々木彩夏さん(27)が訪れた天然砥石(といし)館(宮前町)は、来館者数は1日平均20~40人だが、11~15日の5日間は計314人に上った。田中亜紀館長は「ももクロの来館がなければ、砥石や包丁研ぎに触れてもらう機会はなかったと思う。亀岡の名産品としてもっと知ってもらいたい」と願う。
玉井詩織さん(28)と高城れにさん(30)が食事した「本町カフェ」(本町)はライブ終了翌日の15日がピークで、いつもの7倍の客数だった。市は今後、経済効果を調査する予定にしている。
モノノフからは、「初めて来た」「地名すら知らなかった」との声も少なくなかった。桂川孝裕市長は「連日SNSで発信してもらい、幅広く周知できた」と喜び、できたつながりを生かして「亀岡の良さをファンの知り合いにも広げてもらえるよう、発信を続けたい」としている。
(まいどなニュース/京都新聞)
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