廃業した繁殖業者から保護されたゴールデンレトリバー 暗い小屋で過ごし毛玉だらけ それでも「人間大好き」キャラで幸せつかんだ

2024年2月、廃業した静岡県内の繁殖業者のもとに、ぼろぼろの状態で取り残されていたゴールデンレトリバーがいました。3歳ほどのオスで、後につけられた名前は「ロビン」。

薄暗いプレハブ小屋の一角で、糞尿まみれで過ごしていたせいで、保護時の体は毛玉だらけで悪臭を放っていました。

■陽の当たる場所に繋いであげた

ロビンを保護したのが地元の保護団体・アニマルフォスターペアレンツ(以下、アニマルフォスター)。スタッフは保護施設でも陽当たりのよい場所に繋いであげました。

元いた繁殖場では日差しを浴びていなかったであろうロビンを思ってのことでしたが、当のロビンは当初「え?こんなに明るいところ僕初めだよ」とドギマギ。スタッフは「大丈夫。明るい場所にいればきっと元気になれるはず。これからはお日様を浴びながら楽しく過ごそうね」と声をかけました。

そうした思いが通じたのか、ロビンは程なくしてスタッフに信頼を寄せるようになりました。スタッフの姿を見つけるとうれしそうに歩み寄ってくるようになり、本来の「人間大好き」な面を見せてくれるようになりました。

■「迎え入れたい」という里親希望者さんが!

アニマルフォスターがテレビ取材を受けた際にはロビンがモデルとなり、シャンプーとトリミングを出演者にしてもらいました。その際のうれしそうな表情は、以前の過酷な環境での日々を感じさせないほど輝いていました。

保護から1カ月半、ついにうれしい知らせが舞い込みます。「ロビンを迎え入れたい」という里親希望者さんからの申し出でした。

■先住犬ともすぐに打ち解け、明るい未来をゲット

里親希望者さんの家は、体の大きなロビンと同じ体格の先住犬がいるとのこと。相性を確認するため一定期間のトライアルを実施したところ、すぐに先住犬とも意気投合。2匹一緒にうれしそうに過ごすようになりました。

散歩はまだ上手にできませんが、それでも先住犬が歩く姿をお手本にロビンもてくてく。ほんの数日間で、すっかり散歩も上達。そして、ロビンは正式にこの家に迎えられることになりました。

糞尿だらけの小屋にいた頃とは打って変わって、終始ご機嫌な様子のロビン。先住犬と寄り添い合いながら、楽しい毎日を過ごしているそうです。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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