「セクシー田中さんの件から何も学んでない」と視聴者から批判も…日テレドラマに原作者が苦言呈し話題、日曜ドラマ『アクマゲーム』
日本テレビ系日曜ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』の原作者である漫画家のメーブさん(@meebmeebmeeb)が、放送中のドラマの内容についてXで苦言を呈し、視聴者や原作ファンらの間で話題になっている。
「週刊少年マガジン」で2013~17年に連載された同名漫画が原作で、悪魔の鍵をかけて争う命懸けの頭脳バトル「アクマゲーム」をめぐるストーリー。主演は間宮祥太朗さん。
ドラマは現在、第8話まで放送されており、メーブさんは1話が終わるごとにイラストを添えて感想をポストしてきた。放送序盤は「楽しませていただきました」「とにかくテンポがいい」「触れたい場面多すぎてイラストの枚数が増える一方」など、比較的肯定的な感想をつづっていた。
しかし第7話終了後の5月21日、「ちょっと流石に不明なこと、はっきりしないことが増えすぎて、7話は楽しめなかった…」と打ち明けた。
メーブさんはこの日、11個のポストを連ねた。ドラマの登場人物たちが何を目的にゲームに参加しているのか明示されないまま物語が進んだこと/原作で示されていた「絶対服従」という概念を削ぎ落としたために登場人物の行動が不自然に見えること/個別のゲームの名称が不自然に原作から改変されていること…など、演出や脚本の不備を理路整然と指摘した。視聴者からも共感の声が相次いだ。
■「漫画と設定を変えてもいいんだけど…」
続けて「ドラマは本当に楽しみにしているので、一度情報をしっかり整理してほしい」「漫画と設定を変えてもいいんだけど、それで矛盾が発生して、その矛盾がキャラの心情すらもわからなくさせてしまっている気がします。8話がおもしろくなることを願っています(顔文字)」と、ポストした。
そして迎えた翌週の第8話だったが、残念ながら前回放送と同様、視聴者からSNSで多数の「ツッコミ」が入る結果に。メーブさんも28日に感想イラストを投稿し、「敵のアジトの裏口を見つけたのに、触れずに正面から入るドラマある!?斬新すぎるやろ!(顔文字)」など、冗談を交えつつ苦言を呈した。それでも締めくくりには「そんな中8話は、照朝(※主人公)の目的が変更されたのがよかったと思います」「他の参加者もようやく命の危険を感じ始めて、登場人物と視聴者の温度差が埋まったように思う。9話からは楽しめそうな気がするぞ!」と、次回放送に期待を寄せた。
■「セクシー田中さん」に言及する視聴者多数
日本テレビ系のドラマを巡っては、昨年10月期に放送されたドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが今年1月に急死。芦原さんは生前、脚本をめぐって制作側の間でずれがあったとSNSに投稿していた。同局は社内特別チームによる調査を進めているが、結果公表が当初の予定から大幅に遅れるなど、現在も批判が止まない。
今回のメーブさんの投稿には、「もう原作者ですら困惑しとるやん...」「原作が良く出来すぎてるから謎に改変加えてチグハグになりすぎてる」「ほんとになんで手加えた?みたいなところが多すぎる」といった声も。セクシー田中さんの事案を交えて「ドラマ制作陣があの件から何も学んでいない」と嘆く声も多数あった。