ぜいたくなグラデーション 一輪のアジサイに赤紫と青の色味 自然の不思議はなぜ?
これから梅雨を迎えると見ごろを迎える紫陽花。
今、SNS上ではそんな紫陽花の花の色味がグラデーションになる現象が大きな注目を集めている。
「たまーーにこういうの見つけると嬉しくなる。日当たりとかで変わるのかな…?」とその模様を紹介したのは写真家のはるはらさん(@haruhara_kun)。
一輪の花の中に生じた美しい赤紫と青のグラデーション。なぜこのような現象が起こるのだろうか。
■投稿者さんに聞いた
はるはらさんに話を聞いた。
ーーこの紫陽花を撮影した場所、時期は?
はるはら:愛知県の本光寺で2023年6月に撮影しました。
ーーグラデーションになる原因は分かったのでしょうか?
はるはら:紫陽花の萼片(がくへん)に含まれるアントシアニンがアルミニウムイオンと結合することで青から赤へと変化するようです。またpHによって土壌中のアルミニウムイオンの量が変化するため、土壌が酸性であれば青、アルカリ性に近ければ赤に偏るとのことです。ひとつの花のかたまりの中でグラデーションが出来る理由については定かではないですが、土壌中の酸性度に偏りがあった、雨による流出などで酸性度に途中で変化があった、などの理由が考えられるようです。
ーー投稿への反響について。
はるはら:何気なく上げた写真ですが、たくさんの人が色の変化について考えてくれたり、自分が見た2色の紫陽花の写真をあげてくれたりしてくれてうれしくなりました。こうやっていろんなの人と自分が見たことについて話したり、交流できるのが、Xのすてきなところだなと思います。
◇ ◇
今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「うちもグラデーションになりました 私は、土の質をピンクが咲くように肥料あげたのを忘れて、青い紫陽花見たい!ってブルーになる肥料を撒いたから紫陽花が混乱しちゃったんだと思います」
など数々のコメントが寄せられていた。グラデーションの紫陽花は必ずしも珍しいものではないようだ。もし今後、紫陽花を観に行かれるという方はぜひ探してみていただきたい。
今回の話題を提供してくれたはるはらさんは日頃さまざまな風景と人物を撮影、XやInstagramで紹介している。いずれも見ごたえあるものばかりなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)