干渉しない先住犬と後住犬 距離を保って1年後…待望の「プレイバウ」を見せてくれた!
ワンコを飼っていて後からさらにもう1匹飼う場合、「ワンコ同士の相性」は最優先で考えるべきです。
先住犬・後住犬などの複数が仲良くできれば、人間以外にも触れ合えるパートナーができることからより良い環境になる一方、相性が悪ければ互いがストレスを抱えることになります。
2022年、ある里親さんが飼っていた先住犬・パドの「相棒」として迎え入れた後住犬・パルは、「相性が良いのかどうかよくわからない」関係が続いていました。
■トラブルを起こさぬ一方、お互いに「我関せず」…
パルは元保護犬。「正式譲渡」の前に、里親さんの家でまずトライアルが実施されました。里親さんの生活ペースにパルが合うかどうかはもちろんですが、やはりパドとも仲良く生活できるかを見極めるためです。
トライアル時の2匹は、急に仲良くなることはありませんでしたが、逆にトラブルを起こすこともありませんでした。正式譲渡の後もパドとパルは、お互いに一定の距離を保ち、干渉しないような生活を送っていました。
「2匹のペースを優先したい」と考える里親さんでしたが、正直言えば「2匹が仲良く遊んでくれたら、お互いにもっと楽しい生活になるはずなのに」と切なくも思いました。
■一緒の生活から1年が過ぎたある日の変化
2匹の距離は半年以上が経過しても縮まりません。後住犬のパルのビビリがなかなか治らず、散歩中などで誰かとすれ違えば、壁にへばりついて「僕ならいませんよ」と存在感を消すような素振りを見せました。
そんなパルに里親さんは切なくなりましたが、迎え入れて約1年が過ぎたある日、パルとパドが突然向き合い「プレイバウ」を始めたのです。
■「プレイバウ」を契機に2匹は仲良しに
「プレイバウ」とはワンコが頭を下げお尻を高く上げて、向き合うワンコに「一緒に遊ぼう」と誘う行為。そしてこの後、パドとパルは仲良くワンプロをして遊び始めました。里親さんはうれし涙があふれました。
以来、2匹はかけがえのないパートナーとして、いつも仲良く体を寄せ合いながら過ごすようになりました。
■パドとの生活で自信を持てるようになったパル
そして、ビビリだったパルはパドと心を通わせられたことで自信がつき、かつての素ぶりが全くなくなり、初めての人でも自分から積極的にあいさつし、ドッグランなどでも走り回るようになりました。
お互いに心を通わせるようになった2匹の犬生がさらに楽しいものになりますように。
(まいどなニュース特約・松田 義人)