「アフターピルというセリフ好ましくない」セクシー田中さん報告書に呆れる声相次ぐ、原作表現を日テレ側が当初削除「そんな人たちがドラマ作ってるのか」の声

ドラマ「セクシー田中さん」原作者の芦原妃名子さんが亡くなった問題を受け、日本テレビが5月31日に公表した調査報告書。原作漫画にあった「アフターピル」(緊急避妊薬)に関するセリフについて、日テレ側が当初カットしようとした経緯に関する記述があり、その内容に呆れる声が上がっている。

生前の芦原さんはブログで、ドラマ化での改変について「漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開をよくある王道の展開に変えられてしまう」「個性の強い各キャラクターが原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される」とこぼしていた。

また、性被害未遂やアフターピル、男性の生きづらさなど、漫画の核として大切に描いたシーンが大幅にカットされているとし「その理由についても納得のいく返事はない」と綴っていた。

原作では、主人公・田中さんに向け、友人が「酔った勢いで避妊もしてなかったらサイアクだし 場合によってはアフターピル飲んだ方がいいかもしれません」と進言する場面がある。

しかし日テレの報告書によると、当初ドラマ制作サイドが作成した第3話の脚本では、このセリフがカットされていた。理由については「制作サイドは、日曜午後10時30分という放送時間帯を考慮すると、アフターピルというセリフは好ましくないのではないかと判断して、上記削除をおこなった」としている。結果的には芦原さんが「セリフにアフターピルをしっかり入れて」と要望し、原作に準拠したセリフで放送された。

しかし、望まない妊娠を避け、女性の体を守る薬について日テレ側が上記のような認識を示したことについて、SNSで疑問を呈する声が続出。

「散々ベッドシーンは流しといてアフターピルはダメってどういう思考回路やねん」「アフターピル、低用量ピルもだし、『エロ』のジャンルとしての認識しかないんでしょうね」「ドラマ制作者たちのリテラシー低すぎる」「女性の脚本家、プロデューサーのドラマでこうなんだものな…」と嘆く声があった。

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