深夜の大型スーパー 涙目の子猫が鳴いていた 空腹による衰弱で何度も転倒 保護後しっかり食べて元気になると朗報が!
2023年9月深夜、首都圏の大型スーパーの片隅で、子猫が不安そうな表情を浮かべ鳴いていました。目に涙を浮かべているようにも見えました。
駐車場を出入りのため車の往来も多い場所です。こんなところに子猫が1匹で過ごしていたのかは謎ですが、子猫を見つけたのがNPO法人ねこけんのメンバーの後輩の方でした。すぐにツナの缶詰を購入して子猫に与えました。そしてメンバーに緊急SOSの一報を入れました。
■逃げ惑う子猫が突然バタンと倒れた
メンバーはすぐに捕獲器などの道具一式を持って大型スーパーに駆けつけました。子猫が人馴れしていない場合、人間が過度に歩み寄れば、逃げてしまいます。慎重に捕獲器を設置しましたが、それを見た子猫は逃げ出してしまいました。メンバーと後輩は、子猫が走っていく先に車が走行していないか見極めながら、慎重に追いかけました。
そのときです。逃げようと走っていた子猫が突然バタンと倒れてしまいました。
■パーカーを手に巻き捕獲器へ誘導。無事保護!
メンバーと後輩はその様子に一瞬固まりました。しかし、子猫はまた立ち上がり逃げていきます。そして、しばらくすると再びバタン。
深夜、道路の真ん中で倒れたりでもしたら大変です。一刻も早く捕獲しなければと、メンバーは後輩が来ていたパーカーを手に巻き捕獲器へ誘導。子猫はなんとか中に入ってくれ、無事保護することができました。
■ご飯を食べて元気に。そして「ずっとのお家」も掴んだ
翌朝、動物病院に子猫を連れて行きました。逃げ惑う中、何度も倒れたことが気がかりでしたが、診断によれば「かなり飢えていて、体力がなくて倒れたのだろう」とのこと。命に別状なく、点滴や処置を済ませた後、メンバーの家で世話することになりました。
保護当初、目に涙を浮かべているようにも見えた子猫。たくさんのエサを与えると、しっかり食べて安心したような表情を浮かべていました。
それからしばらくして、うれしい知らせも舞い込みました。この子猫を「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れたのです。見事「ずっとのお家」をつかむことができました。あの日、食べ物にありつけず、倒れてしまうほど衰弱していた子猫は、今ではたっぷりの愛情と食べ物を受け、幸せいっぱいの猫生を送っています。
(まいどなニュース特約・松田 義人)
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