20代のための後悔しないクルマ選び おすすめの人気車種15選

20代がクルマを選ぶうえで、気をつけたいポイントなどはあるでしょうか。20代におすすめの人気車種とあわせて紹介します。

■20代のクルマの選び方

クルマを買ってから後悔することがないよう、車種選びは以下の3項目を基準にしましょう。

▽基準① 予算(年収の半分以下)

一般に、クルマの購入予算は「年収の半分以下」が目安とされています。国税庁の令和4年民間給与実態統計調査によると、20~24歳の平均年収は273万円、25~29歳では389万円。そのため20代のクルマ購入予算の目安は約135万円~195万円ほどと言えます。

なおクルマの購入時は、車両価格に加えて諸費用(税金や手続き代行費用など)がかかります。予算は諸費用も踏まえた総額で考えるようにしましょう。

【中古車の場合は総額表示】

現在、中古車販売店では車両価格に諸費用を加えた「支払総額」での表示が義務付けられています。一方新車ではグレードやオプションの選択が必要となるため、見積書を取らなければ最終費用が見えにくいです。予算オーバーにならないよう気をつけましょう。

▽基準② ボディタイプ(用途から検討)

以下に代表的な5つのボディタイプの特徴をまとめました。一般にはサイズの小さいクルマの方が車両価格や維持費が安く、運転もしやすいです。ただしクルマの利用目的も踏まえてボディタイプを選択をしましょう。

【軽自動車】

サイズ:極小

乗車定員:4人

スライドドア:一部あり

おすすめ:通勤用/運転が苦手/コスパ重視

【コンパクトカー】

サイズ:小

乗車定員:5人

スライドドア:一部あり

おすすめ:通勤用/運転が苦手/長距離にも使う

 【セダン】

サイズ:小~大

乗車定員:5人

スライドドア:なし

おすすめ:ドライブ用

【SUV】

サイズ:小~大

乗車定員:5~7人

スライドドア:なし

おすすめ:デザイン重視/アウトドアに使う

【ミニバン】

サイズ:小~大

乗車定員:5~8人

スライドドア:あり

おすすめ:大人数で乗る/大荷物を積む

▽基準③ サイズ(周囲の道幅も意識)

運転技術が心配な場合は、小型SUVまでの大きさに留めるのがおすすめです。また自宅の駐車場や近所の道幅も考慮しましょう。

【軽自動車】例)N-BOX

全長の目安 3,400mm以下

全幅の目安 1,480mm以下

全高の目安 2,000mm以下

【コンパクトカー】例)アクア

全長の目安 4,000mm前後

全幅の目安 1,700mm以下

全高の目安 1,500-1,750mm

【小型SUV】例)ヤリスクロス

全長の目安 3,500-4,400mm

全幅の目安 1,650-1,800mm

全高の目安 1,600-1,700mm

【中型SUV】例)エクストレイル

全長の目安 4,500-4,900mm

全幅の目安 1,800-1,860mm

全高の目安 1,650-1,750mm

【中型ミニバン】例)ヴォクシー

全長の目安 4,700-4,800mm

全幅の目安 1,700-1,800mm

全高の目安 1,800-1,900mm

【大型ミニバン】例)アルファード

全長の目安 5,000mm前後

全幅の目安 1,900mm前後

全高の目安 1,900mm前後

■20代におすすめの軽自動車

軽自動車はコンパクトで、普通車に比べて車両価格と維持費を抑えられる点が魅力です。「手軽に使いたい」「車にあまりこだわりがない」という人にお勧めします。

▽①愛らしく低燃費「ラパン」

新車時価格:132万円~

中古車相場:5万円~182万円

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mm

燃費(WLTC):24.6-26.2km/L

スズキの軽自動車で「可愛い」と評判なのが、ラパンです。女性をターゲットに内外装を上品に仕上げ、収納も工夫されています。燃費も良いです。中古での流通台数も多く、中古で検索してみることもお勧めします。

▽②見た目も使い勝手も好評「ハスラー」

新車時価格:136万円~

中古車相場:9.7万円~202.4万円

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm

燃費(WLTC):20.8-25.0km/L

ハスラーはカッコ可愛いデザインで20代からの支持も厚く、ソニー損保の調査結果では20歳の女性が欲しいクルマ2位に選ばれています。広めの車内スペースと、ちょっとした悪路に対応できるオフロード性能も魅力です。その人気の高さから中古での流通量も多いので、中古での購入もお勧めします。

▽③かっこよさ際立つ「ジムニー」

新車時価格:165万円~

中古車相場:5.9万円~242万円

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm

燃費(WLTC):14.3-16.6km/L

デザイン性の高さ、特に格好良さを重視したいならジムニーがおすすめです。普通車でも数少ない本格オフローダーで、悪路走破性に優れています。ただし、あまりの人気ぶりに新車の納期が非常に長く、中古車市場でも価格が高騰しています。また乗り心地は硬めで、燃費も良くありません。

▽④総合力で圧倒「N-BOX」

新車時価格:164万円~

中古車相場:5万円~218.2万円

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790-1,815mm

燃費(WLTC):18.4-21.6km/L

N-BOXは毎年日本での新車販売台数でトップ1、2を争う人気車種です。車内の広さや使い勝手の良さ、シンプルで飽きのこないデザインなど欠点が殆どありません。2023年秋にフルモデルチェンジしましたが、型落ちした2代目でも燃費性能が殆ど変わらず、使い勝手も充分に良いです。そのため中古で上位グレードを選ぶのも良いでしょう。

■20代におすすめのコンパクトカー

コンパクトカーは5人乗りが可能で車両価格も安く、燃費性能にも優れています。通勤距離が長いなど「ロングドライブもする」という人におすすめです。

▽⑤スポーティーで低燃費「ヤリス」

新車時価格:150万円~

中古車相場:83.9万円~285.2万円

サイズ:全長3,950mm×全幅1,695mm×全高1,495-1,510mm

燃費(WLTC):19.0-36.0km/L

ヤリスは普通車でトップクラスの人気を誇る車種です。ガソリン車なら一部の軽自動車より車両価格が抑えられています。ハイブリッド車は新車で約200万円から購入可能です。スポーティーな外観に小さめのサイズと、20代でも使いやすいです。また走りもスポーティーでMT車もあるので、運転好きにもおすすめです。

【より低燃費なアクアの選択肢も】

ヤリスと同じプラットフォームを採用し、柔らかい乗り心地を実現しているのがアクアです。新車時価格は200万円弱~ですが、全車ハイブリッド搭載で燃費性能に優れています。中古車市場での流通量も多いです。

▽⑥愛嬌あるデザイン「フィット」

新車時価格:165万円~

中古車相場:5万円~270万円

サイズ:全長3,995-4,095mm×全幅1,695-1,725mm×全高1,515-1,570mm

燃費(WLTC):16.0-30.2km/L

フィットの現行モデルは2020年にデビューしました。裏コンセプトは「柴犬」で、愛嬌のあるフェイスをした一台です。

車両サイズはヤリスと同様に小さめですが、車内の広さをきちんと確保しています。中古車の流通量も多く、初代モデルを格安で買うのも良いでしょう。

▽⑦上品ながらも個性的「MAZDA2」

新車時価格:154万円~

中古車相場:82万円~248.9万円

サイズ:全長4,080mm×全幅1,695mm×全高1,500-1,550mm

燃費(WLTC):18.1-25.2km/L

MAZDA2は、かつて「デミオ」という車名で販売されていた車種です。2019年のフルモデルチェンジを機に名称が変更されました。マツダ車は「クルマの品質の割に車両価格が安い」と言われることが多く、MAZDA2も上品かつスポーティーに仕上がっていながら、車両価格は安めです。またディーゼル車やMT車も選択できます。

■20代におすすめのセダン

セダンの魅力は走行安定性と車内の静粛性の高さです。クルマ好きで、ロングドライブを楽しみたい人にお勧めします。

▽⑧若者がターゲット「カローラ」

新車時価格:199万円~

中古車相場:22.2万円~312.8万円

サイズ:全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,435mm

燃費(WLTC):18.1-30.2km/L

「世界で最も販売台数の多いクルマ」としてギネス記録に登録されたこともあるカローラ。現行モデルの新車時価格は200万円以下からに抑えられており、若者をターゲットにしています。コンパクトカーやSUVなどの派生モデルも多いので、併せてチェックすると良いでしょう。

▽⑨幅広い世代で高い人気「プリウス」

新車時価格:275万円~

中古車相場:5万円~510万円

サイズ:全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420-1,430mm

燃費(WLTC):28.6-32.6km/L

2023年1月にフルモデルチェンジしたプリウス。現行プリウスは車両価格がやや高く、車両サイズも大きめです。一方、型落ちとなった先代モデルは少しずつ相場価格が下がっています。燃費性能にも優れた一台なので、中古での購入をお勧めします。

■20代におすすめのSUV

SUVは長年人気の高いボディタイプで、デザイン性と悪路走破性の高さが魅力です。「人気のクルマに乗りたい」「アウトドアに使いたい」といった人にお勧めします。

▽⑩小さくても迫力系「ライズ」

新車時価格:171万円~

中古車相場:123万円~319.9万円

サイズ:全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm

燃費(WLTC):17.4-28.0km/L

ライズはSUVの中でサイズが小さく、運転しやすいクルマです。また迫力系のフェイスで実寸より大きく見える点も好評で、若者から高い支持を得てきました。車両価格も抑えられており、SUVの中ではトップクラスの安さです。ダイハツ「ロッキー」のOEM車なので、ボディカラーの好み等でロッキーを選んでも良いでしょう。

▽⑪男女問わず人気「ヤリスクロス」

新車時価格:190万円~

中古車相場:145万円~380万円

サイズ:全長4,180-4,200mm×全幅1,765mm×全高1,580-1,590mm

燃費(WLTC):17.6-30.8km/L

現在SUVの中でもトップの人気を誇るのが、ヤリスクロスです。年代・性別問わず人気があります。コンパクトで運転しやすいサイズ感、ガソリン車なら200万円弱~の車両価格、ハイブリッド車の低燃費ぶりとコスパに優れています。20代の年収を考えると新車は少々高めですが、実家暮らしなどで予算に余裕があれば候補に入れると良いでしょう。

▽⑫上品さが魅力「ヴェゼル」

新車時価格:239万円~

中古車相場:11万円~381.8万円

サイズ:全長4,330mm×全幅1,790mm×全高1,580-1,590mm

燃費(WLTC):15.6-25.0km/L

ヴェゼルは上品な外観で年数を経ても使いやすい点が魅力です。またヤリスクロスよりサイズが大きめで、車内の広さや積載量も確保できています。新車は少々高価ながら、ヤリスクロスと違って中古車市場での流通量が多いです。また2024年4月にマイナーモデルチェンジがあったため、中古車相場も今後変動してくるでしょう。

▽⑬迫力系で人気「エクストレイル」

新車時価格:351万円~

中古車相場:9.8万円~574.9万円

サイズ:全長4,660-4,675mm×全幅1,840mm×全高1,715-1,720mm

燃費(WLTC):18.3~19.7km/L

エクストレイルはミドルサイズSUV(中型SUV)で、マツダの「CX-5」とともに高い人気を誇ります。特に迫力を重視する人におすすめです。現行モデルは全車ハイブリッド搭載で、新車だと非常に高価です。そのため購入時は、中古車相場が下がってきている2022年夏以前の先代モデルをお勧めします。

■20代におすすめのミニバン

ミニバンはスライドドアを搭載し、大人数や大荷物にも対応できます。サイズが大きい分だけ取り回しが大変なクルマも多いので、「大人数や大荷物での移動をよくする」という人にお勧めします。

▽⑭可愛い実力派「シエンタ」

新車時価格:195万円~

中古車相場:5万円~368万円

サイズ:全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695-1,715mm

燃費(WLTC):18.3~28.8km/L

現行モデルのシエンタは、愛らしい見た目と多くの快適装備、安全装備を備えた実力派の一台です。5人乗りと7人乗りを選択でき、ハイブリッド車なら燃費性能も非常に優れています。またミニバンの中では圧倒的にサイズが小さく、運転しやすいです。手に子どもや荷物を抱えた状態でもスライドドアを開けられるハンズフリー機能なども選択できます。

▽⑮かっこよさが魅力「ヴォクシー」

新車時価格:309万円~

中古車相場:5万円~496万円

サイズ:全長4,695mm×全幅1,730㎜×全高1,895-1,925mm

燃費(WLTC):14.3~23.0km/L

新車ではなかなか手が届かない価格であるものの、中古でお勧めしたいのがヴォクシー。特に2021年まで販売されていた3代目は外観の格好良さが人気で、モデルチェンジにより中古車相場も安くなっています。現在は姉妹車のノアの方が人気ですが、20代だからこそ迫力系のヴォクシーを選ぶのがおすすめです。 

【20代でもアルファードは買える?】

長年ミニバンの王者として君臨しているアルファード。全世代で非常に人気の高いクルマですが、現行モデルの新車時価格は540万円~と高価です。しかし中には、残価設定ローンでアルファードを購入している若者もいます。

(まいどなニュース/norico)

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