タワマン、2人に1人が「売却視野に購入」→売却益の最高額は?不動産高騰が背景

物件価格高騰でタワーマンション(以下、タワマン)への注目度が高まっています。LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』による「タワーマンション(地上20階建て以上のマンション)の売却」に関する意識調査によると、約2人に1人が「売却を視野に入れた上で購入」していることが分かりました。物件を売却した人は、どの程度の利益が出ているのでしょうか。

調査は、過去5年以内に、一都三県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)および大阪府にある、自分か配偶者名義のタワマンを売却したことがある25~84歳の男女311人を対象として、2024年4月~5月の期間にインターネットで実施されました。

その結果、売却したタワマンを「自宅用に購入した」と回答した249人のうち、「ずっと住もうと思っていた」と答えた人が36.8%だったのに対して、「いずれ売却しようと思っていた」と答えた人は45.9%となり、永住志向よりもキャピタル・ゲイン(資産価値の上昇による利益獲得)=出口戦略を意識した購入者のほうが多いことが明らかとなりました。

また、「売却を検討し始めたきっかけ」について、全回答者に複数回答で答えてもらったところ、「不動産価格が上がっていたので高く売れそうだと思った」(37.0%)という回答が「家庭環境の変化」(31.4%)、「仕事環境の変化」(22.8%)を上回り最多となりました。

では、不動産価格の上昇を受けて売却した人たちは、実際に売却により利益を得ることができたのでしょうか。

そこで、「売却益(売却価格-購入価格)」について調べた結果、「+2000万円以上」(26.7%)が最も多く、次いで「+1500万円~+2000万円未満」(16.1%),「+1000万円~+1500万円未満」(15.1%)と続き、半数以上の人が1000万円以上の売却益を得ていることが分かりました。一方、売却益が得られなかった人は、あわせて1割以下に留まっています。

最後に、「売却全体の満足度」について聞いたところ、全体の8割以上が「満足」(満足した42.0%、やや満足した40.0%)と回答。

ちなみに、「売却において後悔したこと」について複数回答で教えてもらったところ、「後悔した点はない」(36.1%)が最多となったものの、「もっと高い価格で売却できたかもしれなかった」(33.8%)、「売却後にエリアの価値が高まった」(20.7%)といった意見も上位に挙げられ、最適な「売り時」を見極めることの難しさがうかがえる結果となりました。

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