【能登半島地震】海底4m隆起が一目瞭然のビフォーアフター写真 一帯が「砂浜」に変貌
今年1月1日に発生し、石川県能登半島を中心に北陸地方に大きな被害を与えた能登半島地震。SNS上では地震によって生じた海底隆起が注目を集めている。
「海底が4m上昇は想像以上に凄い景色だった」とその模様を紹介したのはHOSHITARO SAKE BREWERY代表の淺田星太郎さん(@SAKETUBER)。
壁のようにそびえ立つ防波堤を、かつて海底だった場所から撮影したこの写真。特に被害の大きかった石川県輪島市の門前町黒島町の海岸ということだが、あらためて自然の力の大きさに驚かされる。
淺田さんに話を聞いた。
ーー海底隆起の光景をご覧になって。
淺田:この海岸が好きで3年前に目の前の古民家を購入し、改修工事をしました。毎朝子供と散歩をしていたので、震災後6カ月ぶりに見た景色は猿の惑星のようで衝撃でした。一方で、岩牡蠣やサザエなどの死骸もたくさんたくさん出てきたので、あらためて海の幸が豊富だったんだなと感じました。
ーー地域に起こっている被害について。
淺田:幸い家が傾くことはありませんでしたが、浜辺が遠くなり、またその間のゴツゴツした岩場が増えたことにより、漁師たちが船を船小屋から出すことができなくなりました。漁師町なので彼らの仕事は別の場所に移動することとなりそうです。
ーー投稿への反響について。
淺田:能登半島地震に関するメディアの報道が少なくなってきている中、あらためて多くの人に関心を寄せてもらえるきっかけとなったことをうれしく思っています。
◇ ◇
淺田さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「衝撃的ですね。こういうことを報道は一瞬だけでなく掘っていって一般庶民に伝えて欲しいです」
「今回は上昇だったけど 逆に4m沈んでた場合考えるとゾッとする 自然の前に人はほんと無力ですね」
「そろそろ観光客も行っていい時期になりましたか?ぜひとも訪れたいスポットなんですが…」
など数々の驚きの声が寄せられていた。
順調に復興が進んでいるとは言い難い能登半島の現状。今回紹介した海岸は有志による観光地化に向けた取り組みが進んでいるというが、従来のような漁業は困難に。行政、民間が一体となったさらなる支援を期待したい。
今回の話題を提供してくれた淺田さんは2022年から酒蔵立ち上げのためイタリア在住。「能登の風土が好きなのでイタリアから応援してます。必ず能登に戻り、復興に関わる雇用を生み出したいと考えてます」ということだった。ご興味ある方はぜひSNSから今後の取り組みをご覧いただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)