毛の柄で性別が分かる? 「茶トラ・茶シロはオス率高め」「三毛・サビはメス率高め」 保護団体の人に聞いた
いるだけで心を癒してくれる猫。その様子を眺めていると、ふと思うのは「この子はオスそれともメス」というもの。活発に動き回る様子から「絶対オスだろう」と思っていたらメスだったり、控えめな性格で穏やかそうに見える子がオスであることはよくあるお話です。
猫の性別の見分け方について、多くの猫の命を救ってきた千葉県の保護団体、ねこ友会のTさんに解説してもらいました。
■【クイズ】5匹の猫さんの性別は!?
日々多くの猫に接するTさんも「この子はオスだ」「この子はメスだ」と日々「性別を見分ける」訓練をしているようですが、結論から申し上げると「猫の性別を外見で確実に見分けることはほぼ無理」だそうです。ただし、後述する毛の柄などによる「性別の傾向」はあるので、それを参考にしているそうです。
まずはTさんからのクイズ。冒頭の写真の5匹の猫の性別は? ちなみに右下の2匹は同じ性別です。
答えは右上の写真から時計回りにオス、メス・メス、メス、メスです。
「オスはおでこと目の間が広く、メスは狭い場合が多い」という説もありますが、あまりあてになりません。見た目で性別を特定するのは難しいようです。
■「毛の柄」で性別の傾向はある
ただし、性別の傾向はあります。「毛の柄」には以下のような傾向があります。
◆茶トラ・茶シロ……オス猫が圧倒的に多い
◆三毛・サビ……メス猫が圧倒的に多い
これは猫の毛の柄を決めるXY染色体から影響を受けているためです。ただし、傾向に当てはまらない猫もおいます。たとえば「メスしかいない」と思われがちな三毛猫でも稀にオスがいて、希少性から「幸運を呼ぶ猫」と呼ばれるそうです。
また、TNRなどで不妊手術を済ませた外猫は耳が「さくらカット」となっていますが、オスは右耳、メスは左耳がカットされていることが一般的です。
一目見ただけでは判断しにくい猫の性別ですが、猫ごとの穏やかな動きや様子を眺めながら、性別を推測してみるのも楽しいものです。街角で猫と出合ったら、こんな観察をしてみるのも楽しいですね。
(まいどなニュース特約・松田 義人)