「プロポーズ」が結婚生活を左右する? 5年以下で離婚した夫婦から見えてきた傾向は…
大切な人と幸せな未来へ踏み出す大きな第一歩であるプロポーズ。一方で、女性がプロポーズに不満がある場合、結婚生活の継続が危うくなる可能性もあるといいます。ジュエリー土屋(福井県福井市)は「プロポーズと離婚の関係」に関する調査を実施しました。同調査によると、結婚して5年以内で離婚した夫婦の約半数が「プロポーズをしていない/受けていない」ことが分かりました。プロポーズの不満やプロポーズ自体されなかったことが、夫婦の関係に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか。
調査は、全国の20~30代の結婚生活5年以上の夫婦530人、および結婚後5年以内に離婚した夫婦518人を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。
調査対象者全員に、「結婚時にきちんとプロポーズをしましたか、または受けましたか」と尋ねたところ、結婚生活5年以上の夫婦の74.3%が「プロポーズをした/受けた」と回答したのに対し、結婚して5年以内で離婚した夫婦では51.9%という結果になり、プロポーズの有無と離婚率は関係性があることが示唆されました。
回答者のコメントをみても、結婚生活5年以上の夫婦からは「ホテルのレストランで結婚してくださいと言われた」(30代女性)、「軽くサプライズを行いプロポーズした」(30代男性)といった声が目立った一方で、5年以内で離婚した夫婦からは「自宅で特別感はなし」(30代女性)という意見が多くみられました。
また、「結婚生活の中でプロポーズの思い出を振り返ることはありますか」という質問について、「全くない」と回答した人の割合をみると、「結婚生活5年以上の夫婦」が13.5%に対して、「結婚して5年以内で離婚した夫婦」では31.2%と2倍以上の開きがみられ、プロポーズの思い出をどのように取り扱うかでも離婚率が関わっていることが予想される結果となりました。
次に、結婚して5年以内で離婚した夫婦に「離婚の理由」を複数回答可で聞いたところ、「性格の不一致」(55.2%)や「信頼を持てなくなった」(38.2%)、「コミュニケーションの問題」(32.1%)といった回答が上位に挙がりました。
また、「プロポーズの不満やプロポーズ自体されなかったことが、2人の関係にどのような影響を与えましたか」という質問には、「相手に期待しなくなってしまった」(36.7%)や「相手への不信感が増して、攻撃的になってしまった」(22.5%)などが上位となり、プロポーズをしなかったり、満足のいくものではなかったりした場合には、結婚前から信頼感を失う可能性があることがうかがえる結果となりました。
一方、「プロポーズが夫婦関係に与えた良い影響」については、結婚生活5年以上の夫婦、5年以内で離婚した夫婦いずれも「2人だけの一生の思い出ができた」(結婚生活5年以上の夫婦40.1%、5年以内で離婚した夫婦40.2%)、「生涯を共にする覚悟ができた」(結婚生活5年以上の夫婦37.8%、5年以内で離婚した夫婦21.9%)、「お互いの絆がさらに強まった」(結婚生活5年以上の夫婦36.8%、5年以内で離婚した夫婦17.8%)といった回答が上位に並んだものの、「生涯を共にする覚悟ができた」「絆が強まった」という回答割合では乖離が見られる結果となりました。