何で豆が白いの!?福島県の葬式で“真っ白な赤飯”がお土産、 謎の料理の正体とは【地元の葬儀会社に聞いた】

何で豆が白いの…!? 福島県で行われた葬式に参列した際、お土産にもらったという真っ白な赤飯が、SNS上で注目を集めている。どうやら、東北あるあるの風習だという。地元の葬儀会社に聞いてみると-。

投稿したのは、東京生まれ東京育ちの女性。葬式の帰り、「お土産にお赤飯どうぞ」ともらった包みを開けると、白い赤飯が入っていたのだという。味は塩味のもち米ご飯だったという。「何で白いんだろう?」。思わずXに投稿すると拡散され、「お葬式の時はコレ(白ぶかし)ですが…他県は違うの?(宮城県在住)」「これが普通だと思っていた」など東北地域の人からの返信が相次いだ。

■具材は…もち米に白インゲン豆

明治29年に創業し、福島県で葬祭業を営む「総合葬祭あおき」によると、白い赤飯は、地元で「おふかし」「白ふかし」と呼ばれ、赤飯を言い換えた言葉だという。もち米に白インゲン豆が入っており、小豆の風味はないものの、もちっとした食感が特徴だという。

「葬儀は、古くは地域で支えていたものだったんです。お祝い事の赤飯とは反対に、葬儀では白や黒のものを用意します。それで、近所の人へのお礼として『おふかし』を配っていたんですね。持って帰ってもらって故人を偲んでもらうという意味があります」と担当者。

おふかしの風習は福島県のほか、宮城県でも行われているといい、「総合葬祭あおき」がある福島県白河市は、白ふかしが主流。少し離れた東白川郡などでは、白ふかしに昆布を乗せた「黒飯」と呼ばれる仏事食が出ることもあるのだという。「葬儀は地域性があると言われていて、江戸時代の藩制度のしきたりが残る地域もあります」と話した。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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