赤ちゃん猫を保護、でも仕事でミルクがあげられない… 助けを求めて無事成長、しょぼぼ顔から美猫に
■頭に穴が空いていた子猫
こむぎちゃんは、母猫とはぐれたのか、Kさんの庭にいるところを発見された。まだ乳飲子だった。保護主のKさんは放っておくことができずに保護したが、日中は仕事で、ミルクをあげることも職場へ連れて行くこともできなかった。そこで、愛護団体NPO法人ねこけんにメールで相談したという。
「数日前から子猫の鳴き声がしていて、母猫とはぐれたのかな?と思っていたのですが、庭にいるところを見つけたので、何はともあれ保護しました。」
乳飲み子は早くどうにかしないと命の危険がある。しかし、保護主は愛媛県在住だった。関東地方で活動するねこけんはすぐに対応できない。代表は、すぐに以前出張手術の際に知り合い、色々と助け合いをしている愛媛のボランティアさんに連絡した。
「代表からの相談ならすぐに動くよ!!と言っていただき、しかも、ご相談者さまのところまで引き取りに行ってくれました!」
■一緒に考えて小さな命を助けたい
しょぼくれ顔の子猫、こむぎちゃん。頭にはカラスに突かれたと思われる穴が空いていた。しょぼくれ顔だったので、「しょぼぼ2号」とか「しょぼ美」とか「しょぼ子」と呼ばれていたが、毛色にちなんで仮名は「こむぎ」になった。
ねこけんの代表曰く、「東京に来ていたら、きっと『しょぼ子』とか『ショボ2子(ニコ)』とかって変な仮名を付けちゃうところだった…あっぶね~(笑)」
その後、NPO法人愛ラブCatのY代表に一生懸命に育てられたこむぎちゃん。ぐびぐびとミルクを飲んで、快隠快便 快眠!ワクチン接種も受けてスクスク成長した。マイペースっぷりが可愛い猫になり、2023年1月には正式譲渡が決定。新しい名前は「チャーハンくん」になったそうだ。
遠方での保護はなかなか難しいというねこけん。ボランティアに「助けて貰う」ではなく、「一緒に助ける」という感じで一緒に考え、お互いができることをして、目の前の小さな命を助けたいという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)