軽トラにはねられた大けがの外猫 3カ月の入院治療を経て幸せをつかんだ 相棒の先住猫と抱き合い眠る日々
生後数カ月にして軽トラックにはねられてしまった外猫・マロンくん。地面に叩きつけられたところを目撃した人が保護。すぐに動物病院「のらねこさんの手術室」へと連れて行き診察してもらうと、右前脚の骨折などの大けがでした。
マロンくんは動物病院で約3カ月もの間入院治療を受けましたが、獣医師さん、保護主さんらの「元気になってほしい」という思いが通じたのか、無事完治し、後遺症も残らない状態で退院することができました。
■里親希望者さんの家でまずはトライアル
保護主さんはマロンくんにピッタリの家族を見つけようと奔走。猫のあらゆるサポートをする会社「ねこから目線。」にも里親募集を依頼しました。
すぐに里親希望者さんが現れ、まずはこの家でトライアルを実施することになりました。
マロンくんの性格はやや人見知り。馴れてしまえば、本来の甘えん坊ぶりを発揮し、遊ぶのも大好きなかわいく元気な猫さんですが、果たしてこのトライアル先に馴染むことはできるのでしょうか。
■先住猫と打ち解けて体を寄せ合うように
この家には先住猫がおり、トライアル開始から3日ほどはお互いに様子をうかがっていました。特にやや人見知りのマロンくんは「僕、この家に過ごして良いんでしょうか…」と少々遠慮気味。
4日目には、マロンくんが先住猫がいるケージの中に恐る恐る入り、それを先住猫も受け入れてくれました。
これをきっかけに2匹はすっかり仲良しになり、部屋の中でも体を寄せ合い、いつも一緒に過ごすようになりました。そしてマロンくんはこの家に正式譲渡となり、幸せな第二の猫生の一歩を踏み出しました。
■再会した保護主さんには塩対応(笑)
正式譲渡後、保護主さんとスタッフがこの家を訪れました。
お世話になった保護主さんと感動の再会…のはずが、マロンくんは一目散に逃げていってしまいました。
なんともツレないマロンくんでしたが、怖かったであろう交通事故も含めて「過去」を忘れるくらいの幸せになってくれたことはこの上なくうれしいことです。優しい里親さん、そして相棒の先住猫さんとずっと一緒に穏やかに過ごしてね。
(まいどなニュース特約・松田 義人)