小4息子が、男性教師の育休に「信じられない!」→その言葉の真意に「朝から涙出た」称賛の嵐

小学4年生の息子さんと母親の「育児休暇」についての会話を投稿したSNSが話題となり、8.8万のいいねを集めました。

「男の先生が育休を取ります!って保護者会で配られた資料に入ってた。女の先生が産休育休とってもそんな大々的にお知らせしなくない?と思っていたら帰宅後それを見た9歳長男が、『ねぇ、育休だって。信じられない?!』と言うから、いやいや今は男性も育休を…と言おうとしたら続けて~~」

こんな書き出しからはじまるこの投稿。

この時点で、投稿主のふたさん(@kobutadayo7)は、「やっぱり育休は出産する女性だけが取るイメージが根強いのだろうな~」と察し、息子さんに現代の子育て事情を伝えようとしたところ、9歳の息子さんから意外で嬉しい言葉が返ってきたのです。

■しっかりと令和の感覚だった、9歳の息子さんに感激!

「無理じゃない? 1か月だよ?1カ月は全然足りないでしょ! 育休1カ月って…。せめて3カ月は取らないと無理でしょ。赤ちゃんと奥さんどうなっちゃうの?!大丈夫なのかなぁ?1カ月はダメでしょう。3カ月はいる!」

息子さんはこのように持論を展開。これを聞いたふたさんは、「しっかり令和っ子だった」という言葉でスレッドへの投稿を締めくくっていました。

こちらの親子のやりとりに、

「朝からなんか涙出た…早く全人類が理解ある時代になってほしい」

「令和っ子ですね!常識が変わりつつあります」

「マツコさんも男の育休3カ月じゃ足りないって熱弁してましたよね。番組スタッフに育休最低1年取れと…アタシが社長に言うからと言って…そこから先がもっと大変なのよ!っ てね」

こんなコメントが多数寄せられ、称賛の声があがっています。この反響、そして会話の中での本音をふたさんに伺いました。

■育休は3カ月でも足りないのでは?!

ーー男の先生の育休の知らせのお手紙に対しては、率直にどのように感じられましたか?

「まだ男性が育休を取得することに、こんな大々的なアナウンスが必要なの?と驚きました。同時に、女性の先生が産休育休に入る場合は、学校全体にはお便りは配られなかったよね?!とも」

ーー息子さんの令和の感覚は、すでに備わっていたものなのでしょうか?

「家庭で男性育休について話し合ったことは特になかったと思います。ただ、下の子が生まれた時に、うちは夫が育休を取らず、近所には誰も頼れる先がなかったので、私が赤ちゃんを抱いて長男の習い事の送迎や買い物、家事をしていたので。その経験があったからかもしれません」

ーー息子さんは、そんなお母さんの様子をしっかりと見ていたのですね!

「『生後1ヵ月って確かこんな感じだったよね…』と彼なりに経験と知識を元に色々考えた結果、『いやいや、1カ月?!3カ月でも足りないのではないか?先生のおうちは大丈夫なのか?』と心配に思ったのでしょうね」

ーー今後、育休(男女関わらず)に関して「こうなってほしい」という願いなどは、ありますか?

「男性も女性も誰かから虐げられたり阻まれることなく、さまざまな人生選択を選びやすい環境が整うとよいなと願っています」

まさに、渦中の「育休問題」ですが、ふたさんのスレッドへの投稿には、ご自身の体験を回想したコメント、さらには以下のような育休から復帰してたのち、時短勤務や定時で帰宅する母親の肩身の狭さに対する書き込みなども集まりました。

「職業柄、男性が育休とることは、ほぼ、皆無。はやく帰る女性は、ゆるふわと揶揄されがちです。男性にも、育児の大変さと子どもの毎日の成長っぷり、わかってほしいなと思いますが、なかなか難しいところがありますね」

■父親の出産・育児のための休暇日数の実態は?!

ベネッセホールディングスが、2023年秋に全国の乳幼児を持つ父母約2000人を対象に行った妊娠・出産・育児に関する調査「たまひよ妊娠・出産白書2024」にて、父親の出産・育児のための休暇日数(※1)に関するアンケートデータを公開しました。

※1)「休暇日数」は、乳幼児を持つ父親が、出産・育児のために休みを取った日数の合計。「育児休業制度利用」「出生時育児休業利用」「勤務先が定める特別休暇」「有給休暇」等の休みを含む。

21年、22年の結果と比較すると、取得人数も増加し、休暇日数も長くなっています。2023年は2週間以上の休暇を取得した人は合計43%となりました。とはいえ、3カ月以上取得しているしている人は11%と、まだ全体の1割程度です。

男性の休暇取得は3年前より増えつつあるも、一方で日本は「産み育てにくい社会」と感じる父親は2年で11ポイント増、母親は2年連続75%超という結果に。

ふたさんのおっしゃるように、男性の育休取得が特別視されることなく、誰もが子育てと仕事の両立を選べる社会になって欲しいですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・かわた まい)

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