「ゴールデンカムイ展」に行ったら「ホラーなことになってた」…これは「ホルマリン漬け?」

愛猫の様子をモチーフにした、くすっと笑えるコミックエッセイ『しまねこ3姉妹と暮らしています』などで人気の漫画家、類(@ruuiruiruirui)さん。新潟市新津美術館で開催中の『連載完結記念 ゴールデンカムイ展』を観に行ったところ、ドキッとする光景を目撃したそうです。

「金カム展行ってきたんですけど、コインロッカーがホラーなことになってて変な声出ちゃった」

そうつぶやき、 類さんがX(旧Twitter)に投稿したのは、ロッカーの薄暗い窓の奥に見えるたくさんの「生首」……ならぬ、お面の数々。シリアルキラーの仕業みたいになったロッカーの様子に、金カムファンから驚きの声が寄せられました。

「ホルマリン漬け……???」

「江渡貝宅」

「鶴見中尉がいっぱい...!!!」

「入ってる特典が刺青人皮(真贋ランダム)じゃなくてよかった」

■猟奇事件!?→入場特典の「お面」でした

類さんにお話を伺ったところ、ロッカーのなかからうっすら見えていたのは、「ゴールデンカムイ展」の特定日に入場するともらえる特典で、人気キャラクターの「鶴見中尉」こと鶴見篤四郎と、鶴見中尉を慕う「鯉登少尉」こと鯉登音之進のお面なのだそう。

「金カム」の愛称でも知られる漫画『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道・樺太を舞台にした、漫画家、野田サトル氏が描く和風闇鍋ウエスタン漫画。アニメ版や実写映画も大ヒットした人気作品で、作中には常識を逸脱した個性的なキャラクターが多数登場する。なかでも、コメントにもあった「江渡貝弥作」は、炭鉱事故で亡くなった人の遺体で人皮の服や剥製を作っていたという、とんでもない剥製職人。

会場内の施設まで作品の世界観に染まったかのような「金カム展」での様子について、漫画家の類さんにお話を聞きました。

■展示作品の一部のような「完成されたロッカー」

ーー「金カム」の世界観を体感しているようなホラーなロッカーでしたね。

「当日は、スタッフさんや入場者の皆さんが特典のお面をつけて歩いているだけでもだいぶ面白かったのですが、お土産を買って帰る時に『完成』されたコインロッカーを目にして、さらに笑ってしまいました。江渡貝くんの人間革細工のように、コインロッカーも展示の一部と言っていいくらい馴染んでいて、周りの方も楽しんでいるようでした」

■「アイヌ文化」と「個性あふれるキャラクターたち」

ーー類先生もこのロッカーを利用されたのですか?

「はい。入場してすぐに使わせてもらいました。会場に入ってからも受付や展示スペースの前で並んで待つことが多かったので、身軽に見て回りたい方はコインロッカーの利用をオススメします」

ーー類先生の考える、「ゴールデンカムイ」の魅力は…?

「なんと言っても、アイヌの豊富な文化的背景にあると思います。作中で出てくる料理はどれも美味しそうで、実写版映画を観に行った後は、熊鍋と猪のローストを食べました。他の漫画にはない個性あふれるキャラクターたちのギャグと戦闘シーンのギャップが癖になり、どんどん読み進めたくなってしまいます」

◇ ◇

東京、京都、福岡、札幌、函館、仙台、そして新潟と、作品にゆかりのある場所で、約2年に渡って巡回展示された「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」。原画以外にも、ヒグマの剥製、作者の野田サトル先生所有のアイヌ民族の衣装や小物、当時の軍服など、作品と連動した展示物の数々が鑑賞できます。

最終巡回地となる新潟市新津美術館での展示は、2024年7月7日(日)までの開催となっています。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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