最愛の息子を亡くした男性が出会った小さな黒猫 息も絶え絶えだったが、ご飯モリモリわんぱくに「命に代えても守る。必ず幸せに」と誓った

■駐車場をうろうろしていた子猫

北海道釧路市に住む橋川征知さんは、現在7歳になる愛猫まおちゃんとの出会いを今でも鮮明に覚えています。まおちゃんとの出会いは2017年6月中旬、橋川さんが会社の横の駐車場で一週間ほどウロウロしている小さな子猫を見かけたときにさかのぼります。

その頃、まおちゃんはカラスやキツネに狙われており、そのことを知った橋川さんは急いで小屋を作ってまおちゃんを守っていました。しかし、激しい雨の日、まおちゃんは息も絶え絶えな状態になっていて、それでも保護しようとすると逃げてしまう状況でした。そこで、会社の社長が甘エビを用意してくれ、そのおかげで、なんとかまおちゃんを保護することに成功しました。その後、一度社長宅に預けられましたが、社長宅では猫を飼えないため、橋川さんが自宅に引き取ることになったのです。それが2017年6月27日のことでした。

■息子が帰ってきたみたい

まおちゃんを引き取った橋川さんには特別な理由がありました。当時、彼は自分の息子を亡くしたばかりで、深い寂しさを感じていました。初めてまおちゃんに会った時、まるで息子が帰ってきたかのように感じ、「必ず幸せにしてやりたい」と強く思ったのです。

初めておうちに迎えた日、まおちゃんはわんぱくにソファを登ったり、小さな口でごはんをたくさん頬張っていました。その愛らしい姿は、橋川さんにとって忘れられない思い出となっています。

まおちゃんの名前の由来も特別なものです。ちょうどその日、小林麻央さんが亡くなったニュースを耳にし、その名前を頂いて「まお」と名付けました。

まおちゃんの性格はとても愛らしく、ゴロゴロいう時に手をグーパーする癖があります。また、寝言を言う時のかわいらしい声も橋川さんを癒してくれます。

まおちゃんを迎えてから、橋川さんの生活は大きく変わったそうです。

「命に代えても守る」と思えるほど大事な存在となり、まおがいるからこそ『帰りたい』『ただいま』と言える日々が嬉しいと感じています。まおとの毎日は、目には見えない、そしてお金では買えないかけがえのない日々です。」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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