「人が『丁度いい』と感じる気温は

犬には暑い

人が『暑い』と感じる気温は

犬には地獄

《熱中症の生存率50%》

外飼いの犬は家の中へ、

散歩は太陽が出ていない時間に短く。

『死ななきゃ虐待ではない』

という時代を終わらせたい

【適正飼育気温】

犬16度～26度

猫18度～28度

#犬も猫もしまえ」

梅雨明け前の日本列島で連日猛暑、酷暑が続く中、犬の外飼いや炎天下の散歩を控えるよう注意喚起する投稿がX（旧Twitter）で話題になりました。

投稿したのは、犬と旅するテレビ番組『ポチたま』に出演して一世を風靡（ふうび）した「松本くん」こと松本秀樹さん（@macha_daichi）。松本さんは、「犬のしつけに犬はいらない」という理論提唱者で、現在ドッグトレーナー、防災士として活動中です。

■「車で通りかかる家に外飼いのワンがいて心苦しい」

7月に入り、連日各地に熱中症警戒アラートが発表されており、それでも犬を外飼いのままであったり、日中に犬の散歩をしたりしている人たちは絶えません。そんな状況に「待った」をかける松本さんの投稿には、犬の外飼いや炎天下の散歩を心配する人たちから共感のコメントが殺到しています。

「近所に外飼いラブがいる　コンクリートに囲まれた庭にすだれ一枚屋根にかけられてるだけ　今も40℃近いのにどうしたらいいんだろ…無闇に注意してトラブルにはなりたくないし」

「お散歩もされていて、暑さがいつも、気になっています」

「地面　触ってみて欲しい。マジで火にかけた鉄板だから　外飼いもそうだけど

【買い物ついでのサンポ】コレもヤメて！！！　飼い主は涼しい店内にいるけど

　外で何分～何時間もいるワンちゃんの事考えてあげて」

「犬を飼ったら毎朝5時起き。散歩の為に。苦にならないからいいけど、これから飼う事を考えてる人はその辺も考慮して欲しい」

「埼玉住みです。本日の最高気温36度でした。車で通りかかる家に外飼いのワンがいて心苦しいです。どうにかならないでしょうか？」

松本さんによると、人間と比べて犬や猫など動物の体温は高く、適正飼育気温はそれぞれ犬が16度～26度、猫18度～28度とのこと。40度に迫る暑さが続く中、飼い主が犬の命を守るためにすべきこととは何か。松本さんに聞きました。

■犬が熱中症になった場合、どんな症状が出る？　飼い主がすべき対処法は？

－－投稿しようと思ったのは。

「犬の熱中症は倒れてから、大ごとになってからしか気付けないことが多いため、人の熱中症と比べて死亡率が高いです。後遺症が残ることもあるので、飼い主さんたちに気を付けてもらいたいと思ったので投稿しました」

－－今年は7月から暑さが続き、飼い主が注意すべきことは何？

「40度に気温がせまる場合は、犬と外に出ないことを選択してください。その時に家の中でも排せつができるようにトイレトレーニングをして、また運動不足になるので、家での遊びや運動できる施設などを探しておきましょう」

－－犬が熱中症になった場合、どのような症状が出るのでしょうか。また飼い主はどのような対応、処置をすべきなのか教えてください。

「1秒間に2回以上の呼吸が見られる、舌が外に出ている場合は、直ちに涼しい室内へ移動し、水を飲ませてあげてください。息が落ち着かないなら、病院へ。立てない、歩けない、意識がない場合は、冷たすぎない水で犬の全身を濡らし、急いで病院へ行ってください」

－－もし炎天下に外飼いの犬を見掛けたら、私たちができることは。

「最寄りの役所、愛護センターへ相談してみてください。複数人でバラバラに足を運んでいただければと思います」

これから梅雨明けして、さらなる暑さが続くことが予想されます。外飼いのワンちゃんのこと、散歩をする時間帯など飼い主は十分考慮していただけたら幸いです。

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『ポチたまペットの旅』シリーズで3代目旅犬として活躍した松本さんの愛犬、まさはるくん。2023年3月19日に11歳と2カ月で虹の橋の袂（たもと）へ行ったそうです。

（まいどなニュース特約・渡辺 晴子）