19~22歳の未婚男女が欲しいもの 30年で激変! 1位の「お金」は変わらずも「恋人」がランクダウン
この30年間で社会環境が大きく変化する中、19~22歳の未婚男女(以下、若者)の意識はどのように変化しているのでしょうか。博報堂生活総合研究所(東京都港区)が30年ぶりに実施した「若者調査」によると、人間関係や働き、学び、環境意識など幅広い分野での変化が調査結果から明らかになりました。
調査は、首都40km圏の19~22歳の未婚男女、および49~52歳男女(※年齢は調査依頼時点)800人を対象として、2024年1月~2月の期間に訪問留置調査で実施されました。
調査の結果、「母親と共通の趣味がある」と答えた若者は50.7%で、1994年調査から20.8ptの増加となりました。なお、「父親と共通の趣味がある」(41.5%)と答えた若者も7.9pt増加しているものの、母親の増加量の方が大きくなっています。
「母親と共通の趣味がある」と答えた若者を男女別にみると、特に男性で「母親と共通の趣味がある」と答えた若者が41.6%と、1994年調査の19.5%から2倍以上に増加。女性においても41.1%から18.9pt増加し60.0%となりました。
また、「尊敬する点が一番多い相手」では、「母親」が1994年の28.4%から14.6pt増加して43.0%となり、「父親」(33.8%)を逆転しています。
さらに、「自分の価値観や考え方に一番影響を与えている相手」は、1994年調査では父母で大きな差はなかったのに対して、2024年には「母親」が19.6pt増加と大きく伸長し、41.2%となりました。
次に、「デートをする相手」について尋ねたところ、「デートをする相手がいない」と答えた若者は67.3%と1994年の45.2%から22.1ptの大幅増加となりました。
また、「自分にとって居心地のいい組み合わせ」と「落ち込んだ時に一番そばにいて欲しい相手」については、いずれも1994年調査では「異性」(居心地のいい組み合わせ38.1%、落ち込んだ時に一番そばにいて欲しい55.9%)が多数派であったのに対して、2024年では、いずれも「同性」(同64.8%、同55.6%)が大幅に増加して「異性」を大きく上回りました。
最後に、「今一番欲しいもの」を複数回答で答えてもらったところ、1994年のTOP3は1位「お金」(53.6%)、2位「ツキ・運」(27.8%)、3位「能力」(23.6%)であったのに対して、2024年のTOP3は、1位「お金」(71.3%)、2位「時間」(28.8%)、3位「自由」(24.2%)となりました。
なお、1994年に5位だった「恋人」(23.1%)は、2024年では10位(15.0%)と大きく順位を下げる結果となったそうです。