新卒で働きたい会社は外資系よりも「日系」…大手とベンチャーではどちらが多い?【就活生600人調査】
採用選考が始まり、およそ1カ月が経過しましたが、就活生のみなさんは就活にどのように向き合っているのでしょうか。Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と株式会社」(東京都渋谷区)が実施した「Z世代に聞いた!就職活動」に関する意識調査によると、新卒で働きたい会社としては、外資系企業よりも「日系企業」が優勢となりました。では、大手企業とベンチャー企業・スタートアップでは、どちらを選ぶ人が多かったのでしょうか。
調査は、2022年~2025年に大学・大学院・短期大学・専門学校を卒業した/する予定で、就職活動の経験がある全国の20~27歳の男女600人(22卒146人、23卒146人、24卒140人、25卒168人)を対象として、2024年5月にインターネットで実施されました。
まず、「就活の情報入手先」について尋ねたところ、どの世代も1位は「就活情報サイト」、2位は「各企業のホームページ」となりました。
なかでも、コロナ禍で就活が行われた22卒は、「就職情報会社等主催の就活イベント」(17.8%)や「大学内で開催された就職イベント」(10.3%)が低いのに対し、23卒以降ではリアルイベントの復活により割合が高くなっており、特に25卒では「大学内で開催された就職イベント」が23.2%と他の世代よりも高い数字となりました。
続いて、「会社選びで重視したポイント」を教えてもらったところ、いずれの世代も「福利厚生や補助などが充実している」が最多に。ほか、「企業の安定性が高い」も22~24卒で20%以上、25卒も19.6%が挙げており、「安心・安定」はZ世代の就活において、重要なキーワードであることがうかがえました。
また、「就活に関する悩み」については、全世代で「面接に自信がない」が4割近くを占めたほか、「自分に向いている仕事がわからない」は、就活を終えた22~24卒で20%以上、就活を始めたばかりの25卒でも18.5%となり、就活を通してさまざまな企業と接するなかで、自分の志望が見えにくくなっている様子がうかがえました。
さらに、「企業のSNSアカウント」について尋ねたところ、「会社に興味を持ちやすい」が38.7%、「会社の社風がわかりやすい」が43.5%という結果になり、SNSは会社に興味を持ってもらう手段として有効であることが分かりました。
一方で、「信頼の獲得」においては、「信頼できる」が29.8%、「信頼できない」が26.2%と意見が分かれ、就活生から信頼を得るには、ホームページや就活情報サイトなどのオフィシャルな情報源も欠かすことができないことも明らかとなりました。
次に、新卒で働きたい会社として、「外資系企業と日系企業のどちらを選びますか」と聞いたところ、全世代で「日系企業」(22卒61.0%、23卒65.7%、24卒61.4%、25卒66.7%)が優勢となりました。
また、新卒で働きたい会社の企業規模に関して「大手企業とベンチャー企業・スタートアップのどちらを選びますか」という質問には、全世代で「大手企業」(22卒60.3%、23卒65.8%、24卒64.3%、25卒55.4%)が比較的優勢となったものの、25卒では「ベンチャー企業・スタートアップ」を挙げた層が他世代より5~10ポイント程度高く、半数に迫る44.6%となりました。
最後に、キャリアにおいて特定の職種で専門性を極める「スペシャリスト」と、幅広い職種を経験する「ゼネラリスト」で比較したところ、22卒~24卒では過半数が「スペシャリスト」(22卒56.2%、23卒54.1%、24卒56.4%)を挙げたのに対して、25卒では51.8%が「ゼネラリスト」を挙げ、他の世代とは違う特徴を見せる結果となりました。
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【出典】
▽僕と私と株式会社