自然界の神秘…深海魚の体内から金ピカの物体が発見され話題に 「金色のようで金じゃない」ハンターも驚き
深海魚の体内から発見された金ピカの物体がSNS上で大きな注目を集めている。
「深海魚捌いたら金ピカの物体が出てきた」と件の物体を紹介したのは深海魚ハンターとして活動する西野勇馬さん(@nanukazame1)。
金塊とまでは言わないまでも、まるでなにかの鉱石かのようにピカピカと光輝くこの物体……西野さんに話を聞いた。
ーーこれはどんな魚から出てきたものですか?
西野:深海に生息する深海魚「ギス」です。相模湾の深海釣査では主に水深250m~450mで捕獲されています。金ピカの物体は浮き袋という器官になります。
ーーご覧になった感想を。
西野:初めて見た時は、これまで見た他の魚の浮き袋とかけ離れすぎていて、何だか分からないくらい驚きました。感触としては深海から釣り上げた水圧で膨らんでしまっている影響もあり、ブヨブヨとした感触で押すと凹むような柔らかい状態です。
ーー投稿への反響について。
西野:予想以上の反響をいただき、この美しさ、自然の神秘を多くの方に知っていただけてうれしい限りです! 自然界にはまだまだ私たちの知らないことが多いのでそういった事を今後も届けていきたいと思っております。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「金色に見えるだけで金じゃないって感じの色が存在するんですね。水彩絵の具の金色みたいな感じ。」
「何由来の金色なんやろ…?」
「知らなかった。こんな金ぴかな臓物をもつ生き物がいるんだね。凄い。」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。ギスの浮き袋が金色になる理由は解明されていないが、一説によると深海の水圧の変化に耐えるために浮袋を丈夫なグアニンという物質で覆っていることに起因するようだ。
なお、今回の話題を提供してくれた西野さんは現在、メディアやSNSを通し、深海魚の魅力を発信中。その一環としてYouTubeチャンネル「深海魚ハンター」で“深海釣査”の様子を配信し、実際に自分たちで釣り上げた深海ザメの歯を使ったストラップなどのアクセサリーの販売もおこなっている。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)