古い扇風機に火災のリスク…異音、異臭がしたら即使用中止を【経産省が注意喚起】
お家で使っている扇風機は古くなっていませんか?「経年劣化」した扇風機での火災が発生していることから、経済産業省製品事故対策室の公式Xアカウント(@kochijiko)が注意を呼びかけています。「羽根や首振りの動きが悪い」「異音や異臭がする」などの不具合が発生した場合は、ただちに使用を中止しましょう。
独立行政法人製品評価技術基盤機構「NITE」によると、製造から長期間経過した扇風機は、製品内部の部品が劣化して事故に至るおそれがあるそうです。経年劣化による影響が出やすい部品として、扇風機のモーターを起動させるための「コンデンサー」や「モーター」「配線(コード)」などが挙げられます。
■事故の予兆を見逃さない
扇風機の火災事故を防ぐには、「事故の予兆を見逃さない」ことが大事。以下のような異常が見られる場合は、使用を中止してください。
・スイッチを入れてもファンが回らない
・ファンが回っても異常に回転が遅かったり不規則
・ファンが回転するときに異常な音や振動がある
・モーター部分が異常に熱かったり焦げ臭いにおいがする
・電源コードに触れるとファンが回転したり、止まったりと動作が不安定
・電源コードや電源プラグに傷みがある
・首振り動作が不規則であったり、異常な音がする
▽使用しないときは電源プラグをコンセントから抜く
扇風機による事故の中には、「動いていないため、スイッチが切れていると思ったが切れていなかった」「スイッチを入れたものの動かなかったため、そのままにしていた」という状態で事故に至った事例も報告されています。特に製造から長期間経過した扇風機においては、使用を中止して、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
▽出典
・経済産業省 リコール・製品事故情報(製品事故対策室) 公式X/経年劣化した扇風機での火災が発生しています
・nite 独立行政法人 製品評価技術基盤機構/扇風機やエアコンの思わぬ火災を防ぐには?~古い扇風機や、エアコンの電源コードに注意~