定着したはずのリモート勤務 でも年収ダウンはイヤ! 理想の出社頻度1位は意外な結果に

みなさんは、もし“フルリモート勤務”になるとしたら、いくらの年収ダウンまで許容できますか。タレントスクエア株式会社(東京都港区)が実施した「働き方×リモートワーク」に関する調査によると、「年収が下がるならリモートワークを選ばない」と答えた人が約7割に上ることが分かりました。では、理想の出社頻度とはどのくらいなのでしょうか。

調査は、全国の20~30代の男女1023人(フルリモート勤務509人、毎日出社514人)を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。

はじめに、毎日出社している514人に対して、「“フルリモート”になるとしたらいくらの年収ダウンまで許容できますか」と尋ねたところ、「年収が下がるならリモートワークを選ばない」(73.5%)がダントツに。以下、「年収の1割減」(15.6%)、「年収の2割減」(7.8%)が続きました。

また、「週1リモート」の場合においては80.5%、「週2リモート」の場合でも77.6%の人が「年収が下がるならリモートワークを選ばない」と回答しており、多くの人が年収が下がるのであればリモートワークを選ばないことが明らかとなりました。

他方、フルリモート勤務の509人に対して、「“毎日出社”する代わりに、いくらの年収アップを希望しますか」と尋ねたところ、「年収の2割以上」(31.6%)が最多となったものの、約4人に1人が「年収がいくら上がっても毎日出社は選ばない」(24.2%)と回答しています。

ちなみに、「理想の出社頻度」を全回答者に教えてもらったところ、最も多かった回答は「毎日」で26.6%、次いで「フルリモートワーク」が21.7%、「週3日」が19.7%で続く結果となりました。

「毎日」と答えた人からは、「リモートだとやる気がでない」(20代/毎日出社)、「トラブルに対応できない」(30代/フルリモート)といった声が寄せられました。

一方、「フルリモート」と答えた人からは、「コミュケーションは頻度、内容の問題だと考えているため出社は不要」(20代/フルリモート)、「子育てが忙しく、出社したら時短勤務にしなければならない」(30代/フルリモート)などの意見が目立ちました。

そのほか、「週3日」と答えた人からは、「生活にメリハリがつく」(20代/毎日出社)、「会社との繋がりがゼロにならないのに加え、自分の時間も大事にできる」(20代/毎日出社)などの声も寄せられています。

最後に、「リモートワークのメリットとデメリット」について複数回答可で尋ねたところ、メリットは「通勤のストレス軽減」(57.2%)、「空いた時間の有効活用」(32.1%)、「好きな場所で働ける」(31.7%)などが上位に挙げられました。

一方、デメリットとしては「コミュニケーションが少なくなる」(34.2%)、「自己管理が難しい」(30.5%)、「モチベーション・意欲の維持が難しい」(27.9%)といった回答が上位に並びました。

これらの調査結果を踏まえて同社は、「現代の生活様式は日々変化が起きています。企業が社員の働きやすさを重視し、時代に合った勤務方法を取り入れることで優秀な人材の保持や雇用に繋がるのではないでしょうか」と述べています。

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