多頭飼育崩壊から救出したミックス犬 女の子だと思ったら男の子だった 預かりボランティアに信頼寄せヘソ天で安心の毎日

北関東のとあるエリアでワンコの多頭飼育崩壊が起きました。ワンコたちは複数の保護団体が保護し、1匹ずつきちんとした犬生を目指すことになりましたが、テリア×コーギーミックスのわたげもその一匹でした。

推定8歳ですが、長年適切な世話を受けておらず、体には大きな腫瘍もありました。

■「睾丸がない」「穏やかな性格」でメスだと思われていた

保護主がわたげを救い、動物病院での手術に寄り添いながら世話を続けていました。健康を取り戻したところで、犬保護団体restartdog LIEN(以下、リアン)が保護主さんからバトンを受けて世話することになりました。そこで意外な事実が判明しました。

当初はわたげには睾丸がなく、穏やかな表情や振る舞いからメスだと思われました。しかし、動物病院での医療処置の際、性格にはオスと判明しました。睾丸がなかったのは去勢手術をしたからのようでした。

肩透かしを食らった格好のリアンメンバーでしたが、わたげにはオス犬にありがちな荒っぽさが全くなかったということです。

■従順かつ明るい性格でボラさんのほうを笑顔で振り返る

リアン提携の預かりボランティアさんの家に迎え入れられたわたげは当初こそ緊張気味でしたが、ほどなくして心を開き、常に笑顔を見せてくれるようになりました。

散歩もマスター。上手にちょこちょこと歩いてくれるようになり、リードを引っ張ってしまうようなこともありません。

散歩中には何度も預かりボランティアさんのほうを振り返り、「僕の歩き方で困っていませんか?」と様子をうかがう素ぶりも。なんとも従順な性格で、明るさと合わせて家庭犬としては申し分ありません。

■ヘソ天して就寝するほど安心して過ごすように

保護から1カ月ほど経過すると、預かりボランティアさんの家が居心地良くなり、安心した様子でいつもヘソ天してグーグー寝ます。

そして起きれば屈託ない笑顔。他のワンコともいつも明るく過ごします。しかしここはあくまでも仮住まいです。わたげがさらに安心でき、その生涯を過ごせる「ずっとのお家」との出会いを今日も待っています。

かつては多くのワンコたちと暮らし、満足な世話も受けられなかったわたげ。やがてつかむであろう「ずっとのお家」ではたっぷりの愛情が注がれ、今以上に笑顔の日々を過ごしてほしいです。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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