【漫画】夫が家に帰ると、妻はソファに寝っ転がりスマホ見てるが部屋は散らかったまま→実は「忙しかった」主婦あるあるとは?
「専業主婦が忙しい理由」
夜、仕事が終わって帰宅した旦那さんが見たのは、散らかった部屋でソファに寝ころぶ奥さんの姿でした。
「ちょっと手が離せなくってさ。今日ずっと忙しかったの」
スマホの画面に目を向けたまま言う奥さんですが、片付けや家事はぜんぜん済んでおらず、旦那さんは「スマホいじってんじゃん」と思わずにはいられません。
しかし、見た目の状況とは裏腹に、奥さんは本当に忙しい一日を送っていたのです。
漫画家のあさのゆきこさん(@YUKIKOASANO)が、そのような内容の漫画をX(旧Twitter)に紹介。たくさんの反響を集めています。
■家事に子どもの世話にその他もろもろ…主婦にはやることがいっぱい
今回、あさのさんがXに投稿したのは、ご自身の著作『お母さんの正体 ハルカママの言えない本音』のなかの一編。主婦の知られざる大変さが描かれています。
漫画の主人公であるハルカちゃんのお母さんは、朝から意気込んでいました。
洗濯や料理といった日々の家事に加え、子どもの幼稚園の送迎、クリーニングに出した衣類の回収、妹に送るお古の玩具や衣類の選別、友人への出産祝い、家庭調査票の記入など、今日はやることがたくさん。
さっそく、作業にとりかかりますが、なかなか思うようには進みません。
あれこれ悩んでいるうちに、すっかり午後に。娘のハルカちゃんを幼稚園に迎えにいかなくてはならない時間になってしまいました。
■甘えてくる子ども相手に、想定外の用事まで…
午前中に済ませたかった仕事がほとんど終わらないまま、子どものお迎えに。
道中でクリーニング屋に寄ったら帰るつもりだったものの、ここで予想外の出来事が。ハルカちゃんが「お腹が空いたからコンビニに行きたい」と言い出したのです。やることが一つ増えてしまいました--。
家に帰り、仕事を再開しようとしたお母さんでしたが、寂しがって甘えてくる子どもについ構ってしまい、ほとんど作業は進みません。
さらに突然ご近所さんが訪問、お隣さんの長話に付き合わされる羽目にも。
そんな予定外のことが立て続けに。ほとんど仕事は終わらないまま時間が過ぎ、気づけば夜になっていました。
そして旦那さんが帰宅。その時にスマホをいじっていたのは、せめて友人へのお祝い事だけでも済ませてしまおうと、商品の発送作業を行っていたからだったのです。
そんな主婦の忙しさについて描いた漫画。Xのリプ欄にも多くのコメントが寄せられました。
「全部がわかりすぎて泣いてます」
「めちゃくちゃわかる。。途中であれこれ用事が入ってきて、中途半端だったりやってること忘れ去っちゃったり」
「分かる。スマホいじってるって言うけど、色んな申し込みとか保育園のラインだって全部スマホなんよ」
「これで関係がこじれるシーンを何度も現実で見てきました…」
「これを働きながらやるのは無理ゲーですね」
■相手の立場に立って想像力をはたらかせて--
作者であるあさのさんに聞きました。
--今回のエピソードはご自身の体験談を盛り込んだものですか?
あさのさん:丸々自分の体験談ではありませんが、自分自身のエピソードや周りから聞いた話を誇張したりデフォルメしたりしています。
--今回の漫画で描きたかったことはどのようなことですか?
あさのさん:お母さんってなにかと忙しい忙しいとぼやきがちですが、男性は何がそんなに忙しいんだろうと思っていると思います。その内訳を面白おかしく紹介するというコンセプトです。
--主婦の方が直面しがちな困難について描かれていますが、このような状況を改善するためにはどのようなことが必要だと思われますか?旦那さん側に求めたいことは?
あさのさん:改善策は色々あると思います。漫画へのご意見を見ていただければいろんな方がご提案してくださっています。私が夫側にお願いするとすれば、「相手の立場に立って想像力を働かせてほしい」ということです。
--逆に、主婦側が旦那さんに思ってしまいがちなことは?
あさのさん:「仕事より育児の方が大変なのに…」と思いがちになるかもしれません。ですが、じゃあ私が毎朝6時に起きて働きに行くかといえば、育児の方を取るので、どっちが大変とか言うのは人によるなぁ--と思っています。
◇ ◇
妻側・夫側、互いの立場で役割や物事に対する目線、抱えがちな困難は違うもの。
インタビューであさのさんが話されていたように、自分の尺度で一方的にパートナーをみるのではなく、相手の立場になって考え、互いに尊重し合う姿勢が大切ですね。
あさのさんは現在、ブログ『あさのの漫画置き場』やKindleインディーズなどを通じて漫画の発信を行っています。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))