変顔写真を携帯の待ち受けにしたら当たり続出!?知る人ぞ知る佐賀競馬の守り神「クシャオバ」
「佐賀競馬の守り神 クシャオバ神様」その下には「この画像を待ち受け画面にすると幸運が訪れます」佐賀競馬場2階奥の放送室の壁にあるこの貼り紙が、競馬ファンの間でひそかな話題になっている。
変顔をしている女性は、佐賀競馬場の公式Youtubeチャンネル「てっちゃんの『SAGAリベンジャーズ』」でMCを務めているタレントの優希乃(ゆきの)さん。同番組は元JRA騎手の佐藤哲三氏とゲストが毎回、レース映像などをライブで観ながら、馬券を予想する番組だ。2021年9月から始まり、全国の地方競馬ファンの熱い支持を得ている。
「クシャオバ神様」が生まれるに至った経緯について、優希乃さん本人に聞いてみた。
「この写真は今年1月、番組の演者さんとスタッフさんらで打ち上げをしたとき、全員酔っ払って『みんなで変顔しよう』と言って撮ったもの。みなさん変顔がすごく得意で、私も負けじとやったのがこの顔なんです(笑)」
哲三さんが優希乃さんの普段の顔とこの変顔を並べた写真をSNSに投稿すると「ふだんの可愛い顔とのギャップがすごい」「破壊力やばい」などのコメントが寄せられ、プチバズりしたそう。
優希乃さんによると、その後の同番組で、あるゲスト出演者が「今日はこの神様で頑張りたい」と優希乃さんの変顔の写真を自分の携帯の待ち受け画面にした。それを観ていた何人かの視聴者が「自分もやります」とやってみたところ、その人たちの馬券が次々と当たったという。また、視聴者から「当たらないならクシャオバを拝んでみては」との提案を受けた出演者が携帯の待ち受けにしてみたところ、それまで的中ゼロだったのに、万馬券が当たったこともあったというのだ。
「それで、クシャオバ神様が誕生し、話を伝え聞いた私どもも、佐賀競馬の守り神として写真を貼り出させていただいたわけです」(佐賀県競馬組合 経営企画課広報販促係 係長の飯田健史さん)
優希乃さんといえば、1993年の桜花賞とオークスで「ベガの2着馬」だった牝馬・ユキノビジンを思い出す競馬ファンも多いはず。当時、ユキノビジンを担当していたJRAの元厩務員の父が、ユキノビジンの追っかけをしていて厩舎に会いにきた母に一目惚れ。その後、2人が結婚し、生まれたのが優希乃さんだ。名前もユキノビジンから名付けられた。
幼いころから厩務員の社宅で暮らし、馬が大好きな優希乃さん。タレント活動を始めてからも、競馬に関わる仕事がしたいと思っていたが、なかなか機会に恵まれなかった。
そんなとき、ユキノビジンや厩務員時代の父親のことをよく知るスポーツ紙の記者から「佐賀競馬で新しくYoutubeの番組を立ち上げるので、MCをやってみないか」と声がかかり、同番組を担当することになったという。競馬界で働くチャンスをもたらしてくれたのもユキノビジンだった。
毎回の配信では、当たってもはずれてもいつも明るく、哲三さんやゲストを盛り立てる。そんな彼女のファンは多く、2022年には「地方競馬アンバサダー」も務めた。今後も競馬界での活躍がおおいに期待されている。
「ふだんの配信では、佐賀競馬さんのキャッチフレーズ『うまてなし』を自分でもできるようにと心がけています。飲み会で変顔しただけでこんなにフィーチャーされたのはびっくりですけど、でも、クシャオバをきっかけに佐賀競馬を観てくれる方が少しでも増えてくれたらいいですよね。今年11月には佐賀競馬場でJBCが開催されます。地方競馬を盛り上げるために一役買えたら嬉しいです」と女神はほほえんだ。
佐賀競馬の公式Youtubeチャンネル「てっちゃんのSAGAリベンジャーズ」
https://www.youtube.com/playlist?list=PLWLav0QLLpsfW7Kva1TSTafiZSAWTUlmx
(まいどなニュース特約・西松 宏)