「お客さまッッ そちら米を量るはかりでして…　お客さまの体重ではいささか軽すぎるかとぉぉ…」

投稿された写真には、お米用の量りにちょこんと小さな鳥が乗っている姿が写っています。「ジョウビタキ」という鳥だといいます。体重を測ってほしそうな瞳でこちらを向いているのが非常にかわいらしい一枚ですね。

「身体測定」

「『ねーぼく何キロー？』て聞いてそうな顔がかわいい」

「なんか凄く得意げなジョウビタキさんｗ」

「わたち大きくなってるでしょ！期待する目」

鳥も自分の体重が気になるのでしょうか。人間らしさが垣間見える小鳥の姿に癒される方が続出しています。ポストをされたくるみつもっち@森の中（@kurumitu4forest）さんにお話を聞きました。

ーーこちらのお写真は、どういった状況で撮影されたのでしょうか？

「畑の作業をしようと出掛けた時に納屋に動く影をみつけたので、鳥かなぁーとそっと近づくとジョウビタキの幼鳥が量りの上にちょこんと乗っていました」

 ーーこの光景を見たときの感想は？

「あまりの可愛らしさに手が震えました！」

 ーー写真のジョウビタキはどんな鳥ですか？

「ジョウビタキは一般的に冬に見られる冬鳥で夏にはロシアなど北方へ渡り繁殖をします。近年は国内での繁殖が増えつつあり夏でも観察ができる地域があります。オスは鮮やかなオレンジと黒色、メスは薄い茶色でヒッヒッと高い声で鳴きます」

 ーージョウビタキがお好きなんですね？

「まんまるのつぶらな瞳が大好きです！」

 ーー鳥の撮影を始められのは？

「公園や庭にどんな野鳥が来ているのか調べてみようと思ったことがきっかけです。想像以上に身近な場所でたくさんの種類の野鳥と出会えることに気づき、すっかり野鳥の魅力にはまってしまいました。カメラで撮ることで、肉眼だけでは見えない一期一会な一瞬を画像として止めることが出来ることに魅力を感じています」

 ーーたくさんの鳥を撮影されている中で、一番好きな鳥はなんでしょうか？

「どの鳥も好きなので、一番を選ぶのは難しいですが…毎年とある森にやって来る、そのルリビタキに出会えると今年も会えたねと嬉しい気持ちになります！」

ーー今までで一番のお気に入りのお写真はどんな鳥ですか？

「キンキンに冷え込んだ朝にヒヨドリを撮った一枚です。目を細めて寒さを全面に出している表情にやっぱり野鳥も寒いんだ…と親近感が沸きました」

 最後に、くるみつもっち@森の中さんは「生活の中で出会った鳥を中心に撮影をしています。山や森の良さはもちろんですが、身近な場所で出会える自然にも関心をもってもらうきっかけになれば嬉しいです。人の暮らしと自然との橋渡しが出来るような観察会やワークショップが出来たらいいなぁと準備中です」と話してくれました。

（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・行橋 友）