街乗り ツーリング デザインよし! ありそうでなかった万能型 ホンダ・グロムが愛される理由
2013年に登場した原付二種のバイク、グロム。
近年ヒットしているダックス125、CT125、モンキー125といったレジャーバイク出身のモデル同様、グロムもやはりカブ系エンジンを搭載しているものの、そのコンセプトは明らかに違う見た目です。
スタイリッシュな外観と、コーナリングなどで有効と思える前屈みになるポジショニング、足回りの倒立フォークなどを見ればまさに本格派スポーツモデル。ユーザーがカスタムしやすいよう、パーツ類が極力絞り込まれている点も魅力です。
ホンダには長い歴史を持ち、今なおヒットに至っている前述のようなモデルがあるのに、なぜそれらともまた違うグロムを開発したのでしょうか。担当者に聞きました。
■ASEAN地域でデザイン。埼玉・朝霞で車両開発
グロム開発の際、意識したのは「若年層の価値観」でした。
「グローバルな視点で若年層の価値観を調査した結果、カジュアルなファッションだけでなく、ダンスミュージックやアクション系スポーツなどの遊びの面でも共通のカルチャーを形成していることがわかりました。この『ボーダーレスな若者カルチャー』というコンセプトが開発の出発点となりました。特に若者のバイク人気が高いASEANを中心に、『若年層に向けた次世代のモデルを提案したい』という想いから、ASEAN地域のスタッフを中心にデザインを作成。車両は朝霞で開発するかたちで『グロム』が作り上げられました」
既存の若者カルチャーが開発の出発点だったというわけですが、その流れに合わせるだけではないのがホンダです。
コンパクトで扱いやすい車体サイズである一方、冒頭でも触れたような本格的な装備を各所に採用。スポーツモデルとしてエントリーできるほどの機能性をグロムで実現させました。
■本格レースがある一方、ソロキャンプユーザーにも人気
実際に、ホンダのモータースポーツ専門会社・HRCからはグロムのレースベース車が販売されているほか、グロムのワンメイクレース「HRC GROM Cup」なども開催。一方、そのカスタムのしやすさから、ソロキャンプなどの共にするユーザーも多く、この点もまたグロムがボーダレスな存在であることを表しています。
■バイクユーザーが思う「かゆいところ」を解消
筆者がバイクに乗る理由は、「運転を楽しみたい」ということ以上に「移動する乗り物」。この場合、本格レーサーバイクを模したり近づけた市販モデルは敷居が高く、それよりは「普段の移動に使いやすい」モデルをチョイスしていました。
その上で自分流のカスタムができると「なおヨシ!」だったわけですが、実はグロム以前、これらの全てに応えてくれるバイクは限られていました。
そう考えると、筆者が思う「かゆいところ」を全て解消してくれたのがグロムでもあり、この懐の深さはさらに評価されて良いとも感じます。
「2021年に発売したモデルでは、元々コンセプトとしてあったカスタマイズのしやすさに配慮しつつ、遊び心にあふれ、塊感のあるスタイリングに一新しました。そして、今年発売したモデルは個性的で遊び心あるスタイリングを継承しつつ、よりスポーティーな印象としています。しかし、通勤、通学や日常の移動、ツーリングだけでなく、お客さま自身の個性、好みに合わせたカスタマイズ、レースへの参加など自由に楽しんでいただけるのがグロムです。ぜひ一度またがっていただければうれしいですね」
バイクユーザー個々の色に染まってくれ、そしてバイクの楽しさを広げてくれるグロム。パブリックイメージ以上の魅力が詰まったモデルだと思いました。
ホンダ・グロム
https://www.honda.co.jp/GROM/
(まいどなニュース特約・松田 義人)
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