炎天下、廃車の中で鳴いていた子猫を保護 在宅勤務の環境を整えてお迎え「お帰りダッシュ」が可愛い猫に

■真夏の廃車処理場から猫の鳴き声が!

2016年7月14日、大分県在住のMさんの実家で、近くの廃車処理場にて車の中で鳴いている子猫がいました。炎天下の中、あまりにも長い間鳴き続けていたので、Mさんの父親が保護したそうです。その子猫は生後2~3週間の黒猫で、「あさり」と名付けられました。

Mさんは、実家からあさりちゃんを保護したという連絡を受けて、写真を見た瞬間に一目惚れしました。過去にも実家で何度か保護猫を迎えてきた経験があったものの、今回は特別な感情が湧き上がり、家族として迎えたいと強く思ったそうです。

「一人暮らしで仕事もあったため、すぐには迎え入れることができませんでした。妹家族や親戚の協力を得て、在宅勤務の環境を整え、9月6日に正式にあさりを家族として迎え入れることを決意しました」

■ツンデレあさりちゃん

実家の先住猫とのトラブルで、しっぽの付け根を痛めていたあさりちゃんですが、新しい家に到着すると、まるで「ようやくゆっくりできる」と言わんばかりにケージの中で爆睡しました。次の日には家の中を散策し始め、瞬く間に新しい環境に順応していきました。

最初の名前候補は「サリー」か「しじみ」でしたが、姉の提案で昔から好きだった漫画『あさりちゃん』から名前を取り、「あさり」に決まりました。あさりという名前は、その可愛らしさとユニークさが彼女にぴったりでした。

あさりちゃんはものすごくツンデレな性格で、撫でられたり抱っこされたりするのは苦手です。でも寂しがり屋で、Mさんがお風呂やトイレに行くと必ずついてきます。お留守番の時は、ずっと玄関の方を向いて待っていて、おかえりダッシュもとても可愛らしいです。

「感情表現が豊かで、特に『シャー!』と『やんのかステップ』がお気に入り。あさりの代名詞とも言えます」

もともと猫好きな家族なので、あさりちゃんを迎えても大きな変化はなかったそうですが、Mさんのあさりちゃんへの溺愛ぶりに、家族は少し引き気味だとか。

「保護してくれた父や、世話をしてくれた母、子猫の扱いに慣れている姉、そして留守中にあさりの世話をしてくれる妹には、心から感謝しています」

運命的な出会いを果たしたMさんとあさりちゃん。幸せな日々を過ごせるよう、温かく見守っていきたいですね。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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