わが家の冷蔵庫は20年物 最新に買い換えるべき?→衝撃の節約額が判明【FPが解説】

2024年6月21日の記者会見にて岸田内閣総理大臣より「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月・9月・10月分、3カ月について、電気・ガス料金補助をおこなうとの発表がありました。これにより家庭の電気・ガス料金の値下げが期待されます。

とはいえ、この支援が終わればまたどうなるのかわかりません。そのため家庭でできる電気・ガス料金の節約を考えている人は多いでしょう。

大阪府内在住のAさんも電気の節約に興味を持つひとりとして、さまざまな節電情報を見ていると、最近の冷蔵庫が省エネが進んでいることを知りました。では、実際に古い冷蔵庫と比べてどれくらい電気代の節約ができるのでしょうか。

まずは自宅にある古い冷蔵庫がどれくらいの電気を消費しているか調べ始めました。そもそも自宅にある冷蔵庫は、20年以上前に購入した機種で、ずっしりとした存在感を台所で見せています。これだけ長い期間使っているだけあり、引き出しを開ける際には軽く持ち上げ気味に引くといった工夫が必要な状態です。

そんな自宅の冷蔵庫内に貼られているシールを確認すると、2002年製であることや、消費電力量が330kwh/年であることが記されていました。つまり1kwhあたりの電気料金が30円だとすると、年間の電気代は約10000円ほどです。

この数値は最新機種に比べると、どれくらい差があるのでしょうか。Aさんは家電量販店に行き、所有している冷蔵庫と同容量(約400リットル)の最新機種の消費電力量を確認してみました。

実際に最新機種の冷蔵庫を確認してみると、消費電力量が249kWh/年と記載されており、所有している冷蔵庫に比べて約25%も省エネになっていました。約25%の節約と聞くと効果的に思えますが、実際に電気料金に換算すると年間で2500円ほどしか節約できません。

しかも、この冷蔵庫は市場で約20万円前後で販売されているため、電気料金の節約だけで元をとるには80年ほど必要です。

価格以外にも最新の冷蔵庫には、食材の鮮度を長持ちさせる機能や、庫内の温度を細かく設定できる機能など魅力的な機能が満載です。しかし、もっと大きな金額の節約を期待していたAさんは、この計算結果を見て冷蔵庫の買い替えを保留としました。

他にも冷蔵庫の電気料金節約方法はないか、ファイナンシャルプランナーの篠田彰輝さんに聞いてみます。

-日頃から使える節電方法などありますか

冷蔵庫の消費電力は、家電製品のなかでは2番目の高さです。そのため、冷蔵庫の省エネは電気料金を下げるのに大いに役立ちます。ただ、Aさんの言う通り買い替えるとなるとまとまった金額が必要となりますが、費用対効果は少ないと感じる人もいるでしょう。

ですので、日頃から「設定温度を必要以上に低くしない」「冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎない」「冷蔵庫の周りに物を置かない」「開閉する時間や回数を減らす」などの細かな心がけをすることをおすすめします。このような心がけで冷蔵庫自体の寿命も延びますので、一石二鳥の効果が期待できます。

ただ最新機種への買い替えにもメリットはあります。長年使用している冷蔵庫は、いつ故障してもおかしくありません。一方、最新機種の冷蔵庫であれば、壊れにくくなっていたり、今までにない新機能で便利さも向上しています。これを機に、使用している冷蔵庫と最新機種の比較をしてみてはいかがでしょうか。

(まいどなニュース特約・八幡 康二)

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