やりたくない仕事は「時間がかかる仕事」「メンタルを削られる仕事」…500人にアンケート
みなさんが「やりたくない」と感じる仕事はどのような仕事ですか。株式会社R&G(さいたま市大宮区)が実施した「やりたくない仕事」に関する意識調査によると、「時間がかかる仕事」が1位となりました。では、どのような方法でやりたくない仕事を乗り切っているのでしょうか。
調査は、全国の10~60代以上の社会人500人を対象として、2024年5月~6月の期間にインターネットで実施されました。
はじめに、「やりたくない仕事を振られたときにどうしますか」と聞いたところ、約7割の人が「引き受ける」(69.8%)と回答。一方、「理由をつけて断る」(10.8%)と答えた人も一定数みられました。
続けて、「やりたくないと感じる仕事」を複数回答で答えてもらったところ、1位「時間がかかる仕事」(110人)、2位「苦手/強みを活かせない仕事」(86人)、3位「メンタルを削られる仕事」(60人)、4位「責任・プレッシャーが大きい仕事」(57人)という結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:時間がかかる仕事】
▽月末に発生する、請求書の締め作業。手間と時間がかかるから(30代女性/事務職)
▽業務ミスが発生したときの事後対応や報告。担当者への聞き取りや顧客への対応に時間がかかるから(40代男性/小売業)
【2位:苦手/強みを活かせない仕事】
▽マネージャーと経営陣が集まる会議で、進行役を務めること。人前で話をしたり注目を浴びたりするのが苦手だから(30代女性/アパレル)
▽「顧客との折衝業務」「電話対応」「チーム作業」。コミュニケーションが苦手で対人業務を苦痛に感じるから(40代男性/設備管理)
【3位:メンタルを削られる仕事】
▽顧客のクレーム処理。メンタル的に疲れる(40代男性/アパレル)
▽顧客への電話連絡。断られたり切られたりすることが多く、ストレスがかかるから(20代男性/整体師)
【4位:責任・プレッシャーが大きい仕事】
▽お客様に見せるような重要な資料の作成。ひとつでもミスがあると、責任が私にきそうだから(20代男性/システムエンジニア)
▽振込作業。間違えたら顧客にも会社にも迷惑をかけるため、プレッシャーでしかない(50代女性/経理)
では、「やりたくない仕事を乗り切る方法」にはどのようなことがあるのでしょうか。調査の結果、1位「自分へのご褒美を決める」(73人)、2位「さっさと終わらせる」(60人)、3位「仕事だからと割り切る」(56人)、4位「成長につながると考える」(48人)などが上位となり、心のもち方を工夫している人が多い結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:自分へのご褒美を決める】
▽仕事終わりに、おいしいスイーツをたくさん買って帰ります(20代女性/販売職)
▽「やり切ったら自分の好きなものを買う」と考える(30代女性/事務職)
【2位:さっさと終わらせる】
▽時間を決めてなるべく早く終わらせる。嫌な時間は短いほうがいい(50代女性/小売店)
▽後回しにせず「始まりがあれば終わりもある」「なるようになる」と思って、さっさとその仕事をこなす(30代女性/ピアノ調律師)
【3位:仕事だからと割り切る】
▽「お給料を頂いているので」と思うようにしている(40代男性/サービス業)
▽「会社にいて仕事をやれるだけやっていれば、お金を貰える」と思いながら、なんとか乗り切りました(20代女性/アパレル)
【4位:成長につながると考える】
▽自分の成長にもつながると思い、なんとかやりきる(40代女性/小売業)
▽自分が苦手・億劫と感じることでも、慣れてくればあまり負担に感じなくなることもあるから「自分の苦手を克服して上のステージに行くためのチャレンジだ」と思って、前向きに取り組む(50代以上女性/自営業)
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【出典】
▽株式会社R&G