なかなか仕事を覚えられない人は8割 「覚えることが多い」「興味が薄い」…何か対策はしている?
みなさんのなかには、「なかなか仕事を覚えられない」「覚えたつもりなのにすぐ忘れてしまう」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。株式会社R&G(さいたま市大宮区)が実施した「仕事を覚えるための工夫」に関する意識調査によると、仕事を覚えられない原因は「覚えることが多い」が1位となりました。では、仕事を覚えるためにどのような工夫をしているのでしょうか。
調査は、全国の10~50代以上の社会人500人を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。
その結果、全体の81.2%が「なかなか仕事を覚えられないと感じることがある」(たまにある58.4%、頻繁にある22.8%)と回答。
そこで、「仕事を覚えられない原因」を複数回答可で聞いたところ、1位は「覚えることが多い」(119人)でした。次いで、2位「仕事への興味が薄い」(87人)、3位「仕事が難しい・複雑」(71人)、4位「仕事に慣れていない」(62人)と続き、大きく分けて「仕事の環境」と「個人的な事情」の2パターンになりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:覚えることが多い】
▽覚えることが多すぎる(20代男性/卸業者)
▽仕事内容や進め方・マニュアルが頻繁に変わるため、せっかく覚えたものも新しく覚え直す必要がある(30代女性/販売営業)
▽日々忙しすぎて、振り返る時間がない。新しく覚えるべきことが積み重なっていき、追いつかない(40代女性/介護職)
【2位:仕事への興味が薄い】
▽今の仕事にあまり興味がないので、最低限しか覚えようと思わない(20代女性/飲食)
▽車とか重機に興味がないので、なかなか理解できないし覚えられない(30代女性/重機関係)
▽「興味がないこと」「業務上の必要性を感じないこと」については、極端に学習効率が落ちる(40代男性/フリーライター)
【3位:仕事が難しい・複雑】
▽そもそもの仕組みが複雑(20代女性/アパレル関係)
▽難しい技術用語がたくさんある(30代女性/製造業)
▽建築や電気など、専門的な知識が必要になる(40代男性/店舗設備管理)
【4位:仕事に慣れていない】
▽未経験からのスタートで、不慣れなことが多いため(30代女性/キャディ)
▽年に一度しかないような仕事は、頻度が少ないので忘れてしまう(20代女性/教員)
▽あまり経験のない仕事だと、少し難しい場合がある(50代以上男性/営業・マーケティング)
では、仕事を覚えるためにどのような工夫をしているのでしょうか。複数回答で答えてもらったところ、1位「メモする」(275人)、2位「繰り返す/復習する」(128人)、3位「わからないことは質問」(72人)、4位「自分なりのマニュアルをつくる」(40人)という結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:メモする】
▽紙とエクセルにメモする。スクショをとる(30代女性/コンサル)
▽教わったことをノートにまとめる(40代女性/製造業)
▽できるだけ手帳などに書いたり、スマホでスクショを撮ったりしている(20代男性/板金・塗装)
【2位:繰り返す/復習する】
▽退勤後に、覚えたことを復習する(20代女性/保育士)
▽とにかく反芻する。「書いて覚える」「復習して覚える」など(30代女性/デザイナー)
▽完璧に覚えるまで、失敗しても気にせず何回も同じ作業を繰り返す(40代男性/建設業)
【3位:わからないことは質問】
▽わからないことは何でも聞く(20代男性/福祉士)
▽疑問点をすぐに弁護士や役所に確認する(30代女性/法律事務所)
▽わかったふりしてスルーせず徹底的に聞きまくる(50代以上男性/営業・マーケティング)
【4位:自分なりのマニュアルをつくる】
▽自分なりの手順書を作成(20代女性/看護師)
▽仕事の流れを記載し、どのタイミングで何をするのかを書き込んでいる(30代男性/福祉)
▽一度教えてもらったことを、ひな型として常に手元に置いておく(40代男性/建設業)
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【出典】
▽株式会社R&G