立ちっぱなし問題の解決へ 広がれ「座って接客」 マイナビ・座ってイイッスPROJECT 試験導入企業のホンネは
株式会社マイナビ(東京都千代田区)が運営するアルバイト情報サイト『マイナビバイト』は、このほど「座って働くこと」に関するアンケートの結果を発表しました。
調査は、アルバイト中の“立ちっぱなし”問題の解決を目指す「座ってイイッスPROJECT」の試験導入企業6社の従業員85人を対象として、2024年4月~5月の期間に実施されました。
2024年3月より開始された同プロジェクトは、独自に開発したスタッフ専用イス「マイナビバイトチェア」の試験導入を4月末まで実店舗で実施。5月末からは本格導入の案内を開始し、2024年7月23日時点で約40社にイスを発送、9月を目途に約100社の導入を予定しているといいます。
そこで、試験導入店舗で働く従業員に、「今後も椅子に座って働きたいと思いますか」と尋ねたところ、72%が「今後も座って働きたい」と回答しました。
回答者からは、「圧倒的に楽」「気持ちにゆとりが出来る分、笑顔で接客が出来る」といった声のほか、「座っていてもお客様を見渡せる」「スタッフに関心を抱いている店という印象を顧客に与えられている感じがする」などの声も寄せられています。
一方、「あまり認知されてないこともあり、お客様からどう思われているかが気になる」「場所によって邪魔になる」といった課題も寄せられました。
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また、同調査では、同プロジェクトの特設サイトにて、サイトを訪れた一般の327人を対象とした「職場と労働環境」に関する意識調査を2024年3月~6月に実施しています。
まず、「自身が椅子に座って働くことをどう思いますか」と尋ねたところ、96%の人が「椅子に座って働きたい」と回答しました。
また、「お店に訪問した時、従業員が椅子に座って働いていることに対する考え」としては、「良いと思う」が91%にも上りました。
回答者からは、「従業員が無理をせずに働ける環境をつくれる会社や店舗はとてもイメージがいい」「仕事の幅が広がりそう」「早く導入してほしい」「足が悪いので、諦めていた職種にも挑戦出来そう」といった肯定的な意見が多くみられました。
その一方で、「座り姿勢や態度も重要になってくると思う」「座った状態に合わせた台の高さなど周りの環境も整えておく必要性がある」などの課題も寄せられました。