交通事故の多発スポットに現れた三毛猫 エサやり場に来たところを保護された 不安のない晩年になりますように
千葉県内のとあるエリア。車の駐車が多い一方、度々外猫たちが集うことがありました。そのため、過去に複数の猫たちが交通事故に遭っており、危険な場所でもあります。
地元の保護団体、ねこ友会では過去にここで交通事故に遭った猫を保護しており、「このエリアに新しい猫が現れないか」と注視してきました。
■保護する数か月前に現れた、首輪をつけた三毛猫
2023年末あたりからメスの三毛猫が度々姿を現すようになりました。かなり人馴れしている様子の猫で首輪もあります。飼い猫とも思われましたが、しかし、近隣の情報を調べても迷子猫の捜索願いはありませんでした。
推定10歳以上の高齢の様子ですが、エサやり場にたどり着いたところで保護することができました。保護後、この三毛猫に「みおちゃん」と名付け、動物病院を受診してもらいました。
血液検査ではほんの少し腎臓高めなほどで、高齢の割には特に悪いところは見つかりませんでした。口の中が少々荒れており、現状では普通のエサが食べられない状況でしたが、口腔ケアや抜歯を経て食べられるようになりました。
おいしそうにエサを食べるみおちゃん。食後は「ありがとうね。ゴロニャーン」とばかりに人間に擦り寄り甘える素ぶりも見せました。
■若い猫のしつこいアピールには「シャー」
シェルターの環境に馴れたみおちゃんは他の猫とも仲良く穏やかに過ごせるようになりました。
しかし若い猫からのしつこい「遊ぼうアピール」には、ときに「シャー」と厳しく接することもあります。このアメとムチを使い分けるさじ加減はまさに年の功で、長年外猫として生き抜いてきたからこその知恵のようにも映りました。
現在、みおちゃんは晩年を一緒に過ごしてくれる家族を探しています。外猫として過酷な状況を生き抜いてきたみおちゃん。いっさいの不安がない穏やかな日々が実現するといいね。
(まいどなニュース特約・松田 義人)