桃の剥き方で身バレ?「リンゴのように剥く人は…」産地で異なる桃の特徴
夏を迎え今が旬真っ盛りの桃。今、SNS上ではそんな桃の剥き方で出身地がわかるという説が大きな注目を集めている。
「桃の剥き方で身バレするミステリがあるかもしれない。
『あなたは、東北のご出身ですね? たとえばそう、福島、』
『なぜそれを、』
『方言は誤魔化せても、桃の剥き方は誤魔化せません。桃をりんごのように剥くのは、日頃硬い桃を剥いてる人だけ。岡山の人はそうは剥かない、』」
と投稿したのは福島出身・在住のはこざきさん(@hakopu)。
近年は身の柔らかいものが主流だが、桃の産地、福島では「あかつき」など身が固く歯ごたえのある品種も好まれるようだ。しかし桃を剥いているだけで、知らず知らずのうちに身バレしている可能性があろうとは…。
はこざきさんに話を聞いた。
--このことに気付かれた経緯は?
はこざき:学生時代に関西に住んだ縁で西日本に友人知人が大勢います。震災後福島の農産物が出荷制限されたり値崩れした頃、友人たちが「福島の農産物を食べてみたい」と言ってくれたのがきっかけで、各地に桃を発送するようになりました。また個人的に酒が好きなので、ならばそちらの日本酒と物々交換しようと桃と酒の物々交換も始めました。
その後、友人たちが「硬い桃は珍しい」「実の中まで赤いのも珍しい」と言っていたのを覚えていて、こんなことにまで地域性が出るのかと思ったのが数年前です。
--ご自身はどんな桃がお好きですか?
はこざき:福島で作られる「あかつき」や「まどか」といった硬めの品種が好きです。これらの品種は追熟してもトロトロにならず硬さが残るので、自然とりんごの様な剥きかたになりますね。
--反響への感想を。
はこざき:もともとミステリが好きなので、こんなネタで犯人がわかったら面白いななんて軽い気持ちでツイートしたのが、やれ「CV高山みなみ」だの、古畑任三郎っぽいだの言われると「確かに!」とおかしいやらびっくりするやらです。
◇ ◇
「硬い桃が完熟せずに出荷されてる訳ではないことや、硬い品種があること、また、震災後かなり苦境を強いられた福島の桃がこんな形でポジティブに注目されて私は嬉しいです」と感慨深げに話してくれたはこざきさん。
プリッっとした食感、パリッとした歯応え、ザクっとりんごの様に食べれる桃など、福島産の桃はバラエティ豊かでさまざまな楽しみ方ができるようだ。興味ある人はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)