エアコンの室外機が「付け直しになった理由」わかりますか?「殺人室外機になる前でよかった…」

災害級の猛暑日が続き、効率的なエアコンの使い方や室外機の日除け方法などが話題になっている。そんななか、30年のキャリアを持つ、量販店エアコン工事ねこ (@fujidconstruct1)さんの投稿に大きな注目が集まった。

「室外機付け直しになりました。迂闊でした。工事業者さんは理由を考えてみて下さい」

そんな言葉と共に投稿された「室外機」の写真。その違和感に気づいた人たちからリプライが殺到。果たして、正解は?

■殺人室外機になる前に気づいて良かった…

「これは覚えておいた方がいい事案」

「ちびっ子乗るやつですか?」

「子どもが上に乗って手すりから乗り越える危険性」

「絶対に子どもが登れないように室外機は柵側でなく、部屋側に置くのが鉄則」

「子どもの転落防止のため、手すり近くに足がかりを設けないのが鉄則ですね!殺人室外機になる前に気がついて良かったです」

寄せられた多くのリプライに対して、「みなさんお気付きのようですが」と、量販店エアコン工事ねこさんが反応。やはり付け直しの理由は「転落防止」なのだという。

「ベランダからの転落防止で、ドレンレールの右側に設置しなければならないとマンション規約で決まっていると管理人から指摘を受けました。お客さんの指示でもありましたが、玄関扉を全開にするためには端に設置する必要があったため疑問に感じませんでした」(量販店エアコン工事ねこさんのXの投稿より)。

■当初の設置位置にプロたちが納得

量販エアコン工事ねこさんにお話を伺ったところ、今回室外機を設置した場所は個人宅のベランダではなく、マンションの住人が使用する玄関。向かって右側…柵から離れた方に室外機を設置すると、マンションの玄関扉が全開できなくなってしまうのだという。

すると同じく設備業界のプロたちから、「それならなおさら左に設置しますよね」「玄関、PSの開閉を優先ってごく当たり前」「右に置いたら玄関ドアに当たるのならマンション自体の設計不良」と、当初の設置位置に納得する声が寄せられた。

■理想的な「室外機」の設置環境とは?

「30年この仕事をしていますが、室外機の付け直しは初めてです」と、語っていた量販エアコン工事ねこさん。

「室外機は天吊型が良いということですね」というリプライも見受けられたが、量販エアコン工事ねこさんに伺ったところ、「ベランダに限らずですが、室外機は空気をスムーズに取り込めて、自然に排出でき、直射日光に当たらず、しかしながらしっかりと雨には当たり、熱交換器に付いた汚れが雨で洗い流されるような場所が理想的です。天吊設置は西日に当たり、雨に当たらず真っ黒に汚れてしまい、故障時の修理に手間がかかり、さらに室内が暗くなるため、消防法や今回のような規約に触れるのであればやむなしで天吊りにする他ありませんが、あまりおすすめできません」という回答だった。

付け直し後の状況については、「残念ながら玄関扉は全開にはならず、勢いよく開けてしまうと室外機に当たってしまうようになってしまいました」と、量販店エアコン工事ねこさん。

なお、Xに投稿された量販店エアコン工事ねこさんのポストによると、「(マンションの)規約の書類をお客さんが受け取っていたということもあり、再設置費はお客さんに支払って頂けました」とのことだ。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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