クルマのボンネットで生まれたの? 保護された3匹の子猫 「ずっとのお家」をつかむことができた

2024年春、車のボンネットの中にいた子猫3匹が、千葉県の保護団体・ねこ友会に保護されました。

目も開いていない様子で、生まれて間もないとみられます。子猫3匹がボンネットの中に自ら入って行ったとは考えにくく、また親猫も子猫3匹をボンネットの中へと連れて行ったとも考えられないことから、おそらくはボンネットの中で出産したとみられます。

■実は少なくない「車のボンネットに入り込む猫」

ねこ友会のメンバーによると、車のボンネットの中に入り込む猫は珍しくなく、同様のケースを見聞きするそうです。特に猫の出産時期の春先には多いそうで、暖をとるために車のボンネットの中に潜んだ猫に人間が気付かずにエンジンをかけてしまうケースもあるそうです。

こういった事態を受け、ねこ友会と懇意のボランティアのネコンコンさんは車を運転する人に対し「3秒で救える命がある」とし、運転前に以下のような行動を呼びかけています。

・車に近づくときは足音を大きく立てる

・ボンネット周辺やタイヤまわりをノックする(大きな音で叩くと子猫の場合は怖がってさらに奥に入ってしまうことがあるため、コンコンと合図する)

本来であれば、運転前にボンネットを開けて目視での確認が大事ですが、これができない場合でも「コンコン」とノックするだけでも救われる命は多いとのこと。

外猫の思わぬ事故を起こさないためにも、車を運転する人の習慣になってほしいものです。

■中学生がつけてくれた名前を受け、3匹とも幸せを掴むことができた

ボンネットで生まれたとおぼしき3匹の子猫は、幸いけがなどはなく、保護後すぐに預かりボランティアさんの家でお世話を受けることになりました。

3匹ともミルクをいっぱい飲み、保護当初90g前後だった体重は、一週間ほどで130g以上に成長。さらにその数日後には、目も少しずつ開けてくれるようになり、ここで3匹ともに名前をもらいました。

「新(しん)」「塁(るい)」「羽(はね)」というすてきな名前で、譲渡会の手伝いをしているボランティアの中学生が考案してくれました。

多くの人たちの思いを受け、スクスク成長したボンネット出身の子猫たち。後に里親さんが見つかり、3匹とも安心して過ごせる「本当のお家」を掴むことができました。

心ある人たちの連携で救われた命です。3匹とも末長く幸せに過ごしてほしいと思いました。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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