新車半額以下で「アルファード」を手に入れる! 200万円以下で狙う20系・300万円前後で選ぶ30系…中古車の“賢い選び方”
新車では高価な現行アルファード。しかし中古で型落ちした30系などを選べば、モデルや買い方によって安く購入できます。中古車相場や安く購入するポイント、おすすめモデルをご紹介します。
・20系なら200万円以下でも購入可能
・30系前期型なら予算300万円前後
・グレードや購入時期でも安くなる
・リセールを考慮して選ぶのも選択肢
■「アルファードの中古車が安い」と言われる理由
「アルファードの中古車が安い」と言われる一つの理由は、現行モデル(40系)の新車価格の高さです。
先代モデル(30系)の相場価格が下落してきたとは言え、アルファードの中古車価格は全体として安くありません。しかし廉価グレードの新車価格が360万円ほどだった30系に比べると、現行アルファードの新車は非常に高価です。中古で30系の低価格モデルを選べば、新車の半額ほどで購入できます。
▽ただし安すぎるのは要注意
アルファードはそのブランド力が魅力なので、「低年式でも気にならない」「高年式の中で特に安いものを選びたい」という人も多いです。
しかし各車種には相場価格が存在し、相場より大幅に安価なクルマにはそれなりの理由があります。修復歴や重大な欠陥のある車両、水没車などを避けるためにも、以下でご紹介する相場価格を大きく外れないクルマを選びましょう。
■アルファードの新車価格と中古車相場
ここでは2024年4月現在のアルファードの新車価格と中古車相場をご紹介します。
▽新車価格
現行アルファードは2023年6月に登場した「40系」と言われるモデルで、グレードごとの価格は以下の通りです。
【Zグレード】パワートレイン:2.5Lガソリン
新車価格:540万円~559.8万円
【Zグレード】パワートレイン:2.5Lハイブリッド
新車価格:620万円~642万円
【Executive Lounge】パワートレイン:2.5Lハイブリッド
新車価格:850万円~872万円
現行モデルの場合、新車で購入すると車両価格だけで最低540万円必要です。オプションや諸費用を加味すると、乗り出し価格は600万円以上と考えられます。
▽中古車相場
アルファードの中古車相場として、ここでは先代モデル(30系)の2017年式・2018年式・2021年式の価格をご紹介します。※相場価格は2024年4月現在の情報。支払総額にて記載
【2017年式(前期)】
中古車相場ガソリン車:250万円~410万円
中古車相場ハイブリッド車:300万円~600万円
【2018年式(後期)】
中古車相場ガソリン車:330万円~560万円
中古車相場ハイブリッド車:330万円~600万円
【2021年式】
中古車相場ガソリン車:370万円~650万円
中古車相場ハイブリッド車:470万円~640万円
30系の中でも、マイナーチェンジ前の前期モデルは車両価格が下がってきています。後期モデルも相場価格が下がってきていますが、選択するグレードによっては価格が高めです。 ただし特に高価格(500万円以上)なモデルは最上級グレードのExecutive Loungeの場合が多く、当時の新車価格は約750万円です。
■新型アルファードの中古車はまだ高い
アルファードの中古車相場は、コロナ禍の新車不足の時に比べると価格が落ち着きました。しかし2023年に登場した新型モデルは依然として納期が長く、需要と供給のバランスが合っていません。そのため中古車でも価格が高騰しています。
■価格重視ならヴェルファイアの選択も
価格重視で高級大型ミニバンを買うのであれば、敢えてヴェルファイアを選ぶ方法もあります。同じような年式・走行距離で比べると、アルファードよりも低価格の車両が多いです。
例えば2018年式のアルファード「S Cパッケージ」とヴェルファイア「Z Gエディション」の中古車相場は、以下の通りです。
・アルファード(S Cパッケージ):約380万円~500万円
・ヴェルファイア(Z Gエディション):約370万円~450万円
※2024年4月9日現在のガリバー在庫車両より
■中古アルファードを安く買うポイント
ここでは中古でアルファードを安く買うためのポイントを5つご紹介します。
▽ 1) 特に安さ重視なら2017年式以前
とにかく安さ重視でアルファードを購入するなら、2017年式以前のモデルを選びましょう。特におすすめなのは、30系前期型と言われる2015年~2017年式の車両です。現在は概ね200~300万円程度で購入できます。
なお2017年以前の30系前期型と2018年以降の後期型では、外観やグレードごとの装備も異なりますので注意してください。
▽ 2) グレードはXやSが安い
30系アルファードには多数のグレード展開がありますが、特に安いのは廉価グレード「X」とエアロ仕様の廉価グレード「S」です。グレードにこだわりなくアルファードが欲しい人は、こうした廉価グレードの車種を買うと、購入価格を抑えられます。上位グレードに比べれば装備は劣るものの、車内の広さは充分です。
【短期乗り換えなら上位グレードも】
安く買って乗り潰すなら、低年式の廉価グレードが一番安価で済みます。しかし数年で乗り換える可能性があるなら、人気グレードの「S Cパッケージ」「SR Cパッケージ」「Executive Lounge」などを検討しましょう。これらのモデルは高いリセールバリューを期待でき、売却額まで考えるとかえって得になる場合もあります。
▽ 3) 目安より少し長めの走行距離
年式と走行距離のバランスは、一般に「1年あたり1万キロ前後」を目安に考えましょう。ただし少しでも安く買いたいのであれば、この目安より少し走行距離の伸びた車両や、キリの良い数字を「少し超えた」車両を選びましょう。
例えば2020年式の車両ならば、走行距離の目安は4万キロ程度です。その中でも「3.8万キロ」と「4.1万キロ」の車両を比較すると、車両状態があまり変わらない割に車両価格に差が出ていることがあります。
▽ 4) 決算期やボーナス期で購入
中古車でも、時期によって目玉商品が出たり、普段より値引きを引き出しやすくなったりします。特にクルマ業界の決算期とされる3月は値引き交渉に応じてもらいやすく、かつ引越しや車検も多い時期でクルマの買取も増えます。
3月まで待つのが難しい場合は、ボーナス期の6~7月や半期決算を迎える9月もおすすめです。
▽ 5) 残価設定ローンを利用する方法も
予算不足の場合は、残価設定ローンを利用する方法もあります。これは車両代金の一部を残価として据え置き、残りの金額を分割で支払っていくものです。据え置いた残価は、最後にまとめて支払う(車両を購入)か、そのクルマの下取り・買取代金に充てます(車両を売却)。
■予算別のおすすめモデル
ここからは、予算別に購入できるおすすめモデルをご紹介します。
▽予算200万円以下
予算200万円以下で選べるのは、現時点では殆ど2014年式以前の20系モデルです。外観も30系とは大きく異なり、「古臭い」と感じてしまう人もいるでしょう。また10年落ち以上になるので、部品交換が必要になることも多いです。
購入の際は点検整備記録簿とともに部品の劣化状況をチェックしてもらい、必要に応じて事前の部品交換も検討しましょう。
▽予算201万円~300万円以下
予算を201~300万円にアップさせると、30系前期型(2015~2017年式)を購入できます。グレードはXグレードまたはエアロ仕様のSグレードが中心です。
2017年式のS Cパッケージも視野に入りますが、車両価格は300万円弱と高め。またハイブリッド車もありますが、走行距離が13万キロなど過走行のケースが多く、お勧めしません。
▽予算301万円~400万円以下
予算が300万以上では、2018年式以降の30系後期型が購入できます。後期型では安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が全車標準装備となっており、自動ブレーキの性能も向上しています。そのため安い2017年式よりは、2018年式の方がおすすめです。
予算400万円弱ならば、2021年式も購入できる場合があります。2021年5月以降の一部改良モデルではオートライトが標準装備された他、それ以前はXとSグレードでオプションだったデュアルパワースライドドアも標準装備となっています。
(まいどなニュース/norico)