お祭りに遭遇したテスラは何を見てる?→結論「テスラは縦に詰まれた人間を認識できない」
たまたま通りかかったお祭りで、意外な出来事が。Xユーザーのkosugeさん(@9m)が運転するテスラは、祭りの真っ最中に突入。彼の目の前を、賑やかな神輿が横切りました。その神輿の上には人が乗っていたのですが、テスラの反応がちょっとユニークだったようです。
「テスラは縦に積まれた人間を認識できない」と、kosugeさんは動画を投稿。すると、大きな反響があり、「いいね」は10万件を超えました。
kosugeさんがテスラに乗って遭遇したのは、毎年8月の第一土曜日に開催される富士宮の炎の祭典「富士山御神火まつり」だそうです。富士山の山頂、富士山本宮浅間大社奥宮(おくみや)で採火された御神火を灯した8基の神輿が世界平和を願い、市街地を練り歩きます。
テスラのAIが神輿をどう認識したのか、詳しく話を聞いてみました。
「AIの死角を突いているような立ち位置は面白いと感じました」とkosugeさん。テスラが神輿の上の人を無視しているように見えたものの、実際には人らしき物体があることは認識していたのでは、と推測します。「テスラにはリバースに入れると身の回りの物体や標識を3D表示する機能があります。空間をかなり精密に認識しているので、表示する必要がないものを単に省いているだけかもしれません」とのこと。
さらに、今後の改善点についても尋ねてみました。「日本のローカライズ頑張ってほしいです。動画にも一部映っていますが、信号機の表示がアメリカ仕様の縦型であったりするので」。確かに、日本特有の状況に対応するためには、細かなアップデートが必要です。
最後に、kosugeさんの「縦に積まれた」という独特の表現ですが、kosugeさんはソフトウェアエンジニアとして、AIの視点から人間の行動を見た時に、「縦に積まれた」という言葉が浮かんだそうです。「AIにも表現できない行動をしている人間の方が奇妙だなと考えました」。
テスラと神輿の奇妙な出会い、そしてAIのユニークな反応。技術の進化と文化の交差点で起こるこんな出来事が、私たちの生活をさらに面白くしてくれるのかもしれません。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)