退職経験者の半数以上「会社に伝えなかった本当の退職理由がある」…本当の退職理由で目立ったものは
みなさんは、退職する際に会社に伝えなかった”本当の退職理由”はありますか。エン・ジャパン株式会社(東京都新宿区)が実施した「本当の退職理由」に関する調査によると、2人に1人以上が「会社に伝えなかった”本当の退職理由”がある」と回答しました。では、本当の退職理由を伝えなかったのにはどのような理由があったのでしょうか。
調査は、同社が運営するバイト求人サイト『エンゲージ』のユーザー男女5168人を対象として、2024年5月~7月の期間にインターネットで実施されました。
調査の結果、退職経験がある4658人のうち、54%が「退職時に会社に伝えなかった”本当の退職理由”がある」と回答。その理由としては、「話しても理解してもらえないと思ったから」(46%)や「円満退社したかったから」(45%)に回答が集まりました。
具体的なエピソードについて回答者からは、「何も変わらないと思っていたし、辞める決心がついていたため伝える意味がないと思った」(20代男性)、「退職以前の面談で、会社に対する不満を言ったことがあったが聞いてもらえなかったため」(20代女性)といった声が寄せられています。
では、どのような退職理由を会社に伝えたのでしょうか。複数回答で答えてもらったところ、「別の職種にチャレンジしたい」(22%)が最多となりました。
一方、「会社に伝えなかった”本当の退職理由”」では、「人間関係が悪い」(46%)が最多となり、会社に伝えた退職理由1位の「別の職種にチャレンジしたい」は、本当の退職理由ではわずか6%にとどまり、本音とは差異があることがうかがえました。
また、「今後の退職代行サービスの利用意向」については、「使ったことがあり、今後も使いたい」(1%)、「使ったことは無いが、今後使ってみたい」(22%)など利用意向のある人は合わせて23%、一方、「使ったことがあるが、今後使いたいと思わない」(2%)や「使ったことが無く、今後も使ってみたいと思わない」(75%)など、利用意向のない人が8割弱にも上ることがわかりました。
回答者からは、「ストレスなく退職できる」(20代女性)といった声が寄せられた一方で、「業務引継ぎをせずに退職することは自分には考えられないため、自分で伝えて退職したい。トラブルになるような場合は、弁護士に依頼する」(40代女性)という意見も聞かれました。